2005年06月30日

香港スーパー

香港には大手スーパーマーケットがふたつある。
一方をウェルカム そしてもう一方をパークンショップという。
イメージカラーはそれぞれ

この二大スーパーは香港の至る所に競うように点在しており、
わがマンションのすぐ下にも青いパークンショップが一店舗健在である。
雨の日でも濡れることなく、すぐに立ち寄れるこのスーパーの存在は
とてもありがたいし便利なのだが、いかんせん、
その品揃えが頂けない。

日本製品が少ないとかそんな贅沢なことではなく、
もっと基本的なこと… つまりは品質である。
特に野菜類の鮮度が非常に悪い。
茶色いレタス、芯のとろけた古い白菜、カビの生えたショウガ…
こういったものが平気で並んでいるのだから恐ろしい。

香港中のすべてのスーパーが腐った野菜を置いているというわけでは
もちろんないし、大型店舗や客の多いところは品物の回転も速く、
鮮度もまずまずではあるのだが、それでもやはり、
日本のスーパーとは格段の差があるように思う。

野菜だけに限らず、
賞味期限残り2週間の七味だとか、タイムリミット5日の煮干だとか、
その製造日から起算するとかなりの間買われずに
放置状態であっただろう商品は非常によく目にするので注意が必要だ。

ちなみに、香港人はあまりお酒を飲まないので
半年以上前の缶ビールなんてものはゴロゴロしている。
古いビールほど切ないものはない…

ところで、香港のスーパーでもうひとつ気になるのは、
ショッピングカートの使用率の高さである。
しかもそのカートは、店の規模から考えると明らかにでかすぎる。
通路にゆとりのある大型店ならいざしらず、
コンビ二並みの小さな店でも、皆
このバカでかいショッピングカートを使うのだから非常に鬱陶しい。

わがタイポー支店もかなりの小規模店舗。
店内の通路の幅はせいぜい1メートル程度しかない。
しかし、ほとんどの客が、どでかいカートを好んで使用する。
私は自由に動き回りたいので、
身軽な手持ち用の買い物かごしかたいてい使わない。
それでも、米やらネコ砂やらで、どでかカートが必要になる日もある訳なのだが、
そんなときは、通路の反対側から他のカートが出現しやしないかと
いつもドキドキする。

ショッピングカート同士のすれ違いはかなりの困難。
「ムゴォ〜イ! (すいませ〜ん)」と突き進み相手を退けるか、
無言で自ら引き下がるか、どちらかしかないのだ。

そういえば、
香港スーパーにはしばしば「子連れ狼 大五郎」が出没する。
カートの中にちびっ子が乗っているのだ。
香港カートに幼児用の椅子なんてものはついていない。
商品を入れるショッピングカートの ど真ん中に、
生意気そうなちびっ子が土足で体育座りしている…
妙にスピードを上げてカートを押す母親。
ちょっとプッて感じだが、
せめて靴くらい脱がせてもらいたいものである。

shopping cart1.JPG

先日、でっかいカートの中にブロッコリーを2つだけ入れて
レジに並んでいるおばちゃんがいた…
狭い店内でレジを待つ混雑の中、
異彩を放つブロッコリー入りショッピングカート。

ブロッコリー2つでなぜにカート…

なぜにブロッコリー…



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2005年06月27日

夢の星空

先日のしし座流星群の記事でもわかると思いますが、
私は星が好きです。

かといって、あの星は○○座の何て星だとか、夏の星座はコレだとか、
そういったことに詳しいわけではありません。
見てわかる星座なんてオリオン座にカシオペア座がいいとこ…
でも、とにかく好きなのです。ただ漠然と、心の底から。

特に冬の星空はたまりません。
凍りつくような夜空…
白い息の遥か彼方にきらめく星々…
ずっと星空を見上げていると、自分の意識というか魂のようなものが、
ふっと吸い込まれていくような、そんな不思議な感覚になります。

星好きな私は夢の中でも星が登場することがあるのですが、
この星空がタダモノではないっ!

星座のイラストそのものすべてが星となり、
しかも七色に輝いているのです。
星屑をびっしりと敷きつめたような天の川が、
夜空のてっぺんで静かに流れ、立ち並ぶ家々の屋根越しには、
観覧車型の星座がキラキラと光っています…

Stars Dream.JPG

夢の中に現れる私の星空はいつもこんな感じです。
これがまた本当にリアルで、
目覚めたときにはそのあまりの美しさにしばらくは放心状態。
こりゃ忘れちゃぁならんと、消えかかっていく夢の記憶をひたすらたどり、
その幻の情景を必死で呼び起こします。

今までに何回かこういった夢を見ている訳ですが、
夢の中の自分もちゃんとこの星空を覚えています。
夢を見ていながらにして「あっ、あの星空だ!」みたいな感覚があるんです。
おもしろいですね…

星の夢は明るい未来の暗示っていうけど、どうなんでしょね。
そういえば、最近みてないな… ムムッ?!


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2005年06月25日

雨、雨、雨… 雷。

このところ毎日雨です。
夜中は必ずと言っていいほど雨…そして雷。

香港はホントーに雷が多いです。
しかもその ピカッ具合というか、ゴロゴロッ具合が半端じゃない。
目の中に光が差し込んでくる感じ…
一瞬目がくらみ、その後には空が割れるような物凄い爆音が落ちてきます。
非常に怖いです。ねこ人間なので大きな音はとても苦手…

今朝の雷雨はホンットーにすごかった。
雷で目が覚めました…

thunder & lightning.JPG

雨、雨、雨…  ザーザーザー…

でも部屋にいるぶんには雨って結構好き。
雨の降る音ってなんか落ち着きます。
雨に濡れる景色も。

そういえば…
赤ちゃんがまだお母さんのお腹にいるときに
羊水の中で聞いている音。
雨の音はそれに似てるんだって
小学生の頃教わった記憶があります。
だから雨の音って落ち着くんだなぁ…なんて子供心に思ったっけ。

baby ….JPG


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2005年06月23日

クレジットカード顧客情報の漏洩、約4,000万枚

アメリカのVISA加盟店決済処理会社から、
約4,000万枚のクレジットカード情報が流出しました。
現在、国内の被害総額だけで1億1,800万円。
世界各国もっと調査が進めば、その金額はさらに増えるでしょう。

ホント、怖いですね。カード、心配です。
クレジットカードはとても便利ですが、便利なだけに、
必要な情報が流出し、それらが第三者の手に揃ってしまえば
簡単に誰でも使うことができてしまいます。

特にインターネットを利用した買い物は、利用してる側からみても、
誰でもやろうと思えば簡単に本人に「なりすまし」て悪用できるのではないか、
と感じずにはいられません。
各銀行等における不正検知システムはかなり優れているらしいですが、
それでもやはり、不安は残りますよね。

私は人一倍、クレジットカード利用に慎重というか不安を抱いているので
今回の事件はとてもショックでした。
アメリカで起きた事件ですが、これはどこの国でも起こりうることです。
だってネット社会ですから。

テレビ等の報道ではイマイチ詳しい情報がわかりません。
各銀行、VISA・MasterCard 公式ホームページで
この事件に関する記事を読み比べましたが、
いちばんわかりやすく、好印象だったのは
三井住友VISAカードのホームページでした。

VISA・MasterCard 公式ホームページももちろん、
事件に関する情報は記載されていますが
「顧客の口座に異常がみつかったのは、わずか 287件に留まった」とか
「4,000万枚の情報流出のうち、当社のカードは わずか 0.58%だった」
といったような表現が、私にはひっかかりました。

「わずか」って言い方はないんじゃないでしょうか。
本来ならこんなこと1件だってあっちゃいけないはずです。
まぁ、犯罪者側のテクニックというものも天才的なわけですし、
情報が流出したカード数に比べたら俄然少ないという意味なんでしょうけど、
「わずか」っていうこの3文字は、情報流出を詫びる文面には不必要だと思いました。

ひとつの事件に対して、各機関それぞれのちょっとした対応、表現の違い、
興味深いな、と思いました。

ちなみに、我が母は「VISAカード」のことを
「PIZZAカード!」といつもいいます。
かわいいでしょ?

pizza card.JPG


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2005年06月22日

焼肉奉行 in 香港

おととい出張から帰ってきた夫。またもや本日から中国に出張…
相変わらず忙しい夫である。
そんな中、昨日、
香港に来て以来初めて、焼肉屋に二人で行ってきた。

梨花園という名の韓国風焼肉屋。
なかなか小奇麗。値段もなかなかお高い。

私たちはカルビとネギ塩牛タン、そして冷麺を注文した。
注文の品を持ってくる前に
お通しの小鉢が8種類ほどテーブルに並べられる。
これは非常に得した気分であった…がしかし、どれも辛い&味が濃い。
ご飯が必要な感じである。

しばらく小鉢を味わっていると、ネギ塩牛タンとカルビがやってきた。
私はこのネギ塩牛タンが大好きなのだ。
薄い牛タンの上にネギのみじん切りがたっぷりのっかっている。
ネギは旨い、最高だっ。

まずはネギ塩牛タンを焼こうと思ったそのとき、
一人のおばちゃん店員が私たちを外国人=韓国人と思ったらしく、
いきなり物凄いスピードで韓国語でなにやら説明しだした。
まったくチンプンカンプンなので「イングリッシュプリーズ」と夫が言うと、
そのおばちゃん店員は
ア"ア"ッ?ヤッブンヤン(日本人)?」と広東語で聞き返し、
なんと今度は日本語で説明しだした。

韓国語も日本語も使える国際派おばちゃん店員…
私が羨望の眼差しでおぉぉっ!と唸ると、おばちゃんは

「コノ トングスプーンデ、ネギヲ コボサナイヨウニ コウヤッテ焼イテ」
と言いながら、牛タンを4枚、鉄板の上にのせた。

「絶対ヒックリ返シチャダァメネ、チョット白クナッタラ大丈夫OK!」
と言って立ち去ろうとしたおばちゃん。
しかし、
明らかにさいばしである茶色いちょっと汚いお箸で
小鉢を食べていた夫をみつけると、
「ダァメェネ〜ソレ!!ソレハ肉ヲ焼クトキノ箸ネェ」
この日一発目の教育的指導を発した。

まぁ、この指摘は当然といえば当然である。
私でも間違いなくピピピ〜ッ!と笛を吹くだろう。
というか、夫のこのうっかりミスに気づけなかったのは
妻としてちょっと不覚だった。

そしてここから、
このおばちゃん店員の鍋奉行ならぬ焼肉奉行が始まった…

焼けたかな〜と思い、箸をのばそうとすると、
どこからともなく現れて、
「コノ肉ハネ、コウヤッテ トングト スプーンデ トッテネ…」
と、焼くときとまったく同じセリフを口にしながら、
私たちの取り皿に焼きあがった肉をのせていく。
そしてその肉が食べ終わり、私たちが次の肉を焼こうとすると、
またまたどこからともなくおばちゃんが現れ、
「コノ肉ハネ、コウヤッテ…」と耳タコセリフをしつこく繰り返しては
肉を鉄板にのせて去っていく。

日本にも客の食べ方にうるさい頑固オヤジ店主みたいな人は存在するが、
そういうのとはちょっと違うのだ。
なんというか…つまりはおばちゃんというか…
要はただのお節介、余計なお世話なのだ。

だんだんイライラしてきた私は、おばちゃんがこないのを見計らい、
牛タンはひとまず置いといて、今度はカルビを焼こうと
1枚ジュ〜ッと、そぉっと鉄板にのせた。
ところがどっこい、
またしてもどこから聞きつけたのか、おばちゃんがやってきて、

「ダァメダァメネェ〜 ネギ牛タン終ワッテカラネェ〜、
鉄板取リ替エルカラァ〜」


と叫び、私たちはこの日2発目の教育的指導を受けたのだった。

おばちゃんのしつこいほどの登場にオカンムリだった私は、
おばちゃんの指摘に笑顔で答える余裕などあるはずもなく、
だったら牛タンと一緒にカルビ持ってくんな!
と心の中でちっちゃなちゃぶ台をひっくり返したのであった…

その後も何度となくおばちゃんは焼肉の指導をしに
私たちのテーブルへと現れ、
結局、私の大好きなネギ塩牛タンは
すべてこのおばちゃんの手によって焼かれ、
皿に盛られていったのである。

最初は国際派焼肉屋店員だったこのおばちゃんも
今や単なるお節介おばちゃんにすっかり姿を変えていた…

私たちが牛タンを食べ終わると、
鉄板に焦げ付いたネギが煙りだす間もなくおばちゃんがやってきた。
そしておばちゃんは待ってましたと言わんばかりに
この鉄板を新しいものに取り替えると、なんと!
あろうことか、あんなに焼肉熱心だった焼肉奉行とは思えぬ
決定的過ちを犯した。

まったく熱くもなんともない、ひんやり冷たいままのその鉄板に、
おばちゃんは貴重な高級カルビ肉を4枚、ペトペトペト…とのっけたのである。
そして、ゴユクリネ〜(ごゆっくりね)」と捨て台詞を吐き
後はご勝手にとでも言うかのように早々と去っていったのだった。

冷たい鉄板に残された4切れの肉片…
高級カルビは火力及ばず、ブクブクと悲しい肉汁をふきだし
無残な蒸し焼き姿に果てていったのだった。

YAKINIKU.JPG

私はぁ言いたいっ!
焼肉なんてものは、自らがジュ〜ジュ〜やることに
その醍醐味があるのじゃぁなかろうか。
ゴユクリネ〜の言葉虚しく、私たちの焼肉ジュ〜ジュ〜タイムは
見事におばちゃんに奪われたのである。

しょんぼり我が家に帰り、義父のお土産の「人形焼」をモソモソと食べた。
私はその餡子と生地の絶妙な甘さにうっとりし、
高い焼肉より人形焼だよ日本人はさ〜!
と夫に叫んだのだった。



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2005年06月19日

発狂

昨日、またもや大発狂してしまいました…

我が家の掃除機は安物のせいか、買って間もない頃から
コードが勝手にシュルシュルシュル〜っと戻ってしまうのです。
引っ張っても引っ張っても、シュルシュル戻っていく…。
気づくとコードの先っちょが、延長コードの頭を引き連れて
足元まで迫っていることがよくあります。

暑い最中、掃除機の熱風を浴びながらウィィィ〜ンとやってるときに、
このシュルシュル攻撃を受けるとかなり腹立たしいものです。
シュルシュルと縮こまってはコードを引っ張り、また縮む…。
繰り返すたびにそのイライラは増長します。

この日、腰が痛くてすでにイライラしていた私は、
このシュルシュル攻撃に耐えることができず、プッツン切れました。

掃除機の騒音をつんざく程の物凄い奇声を上げ、
オンボロ掃除機に飛び蹴りをかまして大発狂し、
逃げる小憎ねこをハンニャのごとく追っかけ、
「キエェェエェ〜ッ!」 と、
小憎ねこの耳元でさらなる大奇声を発したのでありました…

crazy1.JPG

crazy2.JPG

crazy3.JPG


crazy4.JPG

もぉこうなると誰も私を止められません。本当に狂ってます。
かなりの危険人物です。まぁ、すぐケロッとしますが。
とばっちりを受ける周りのものにとってはまさに災難です。

小憎ねこには発狂後すぐに、
愛のなでなでサービスを30分、ご奉仕しました。


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2005年06月17日

くっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃ…

「くっちゃくっちゃくっちゃ…」
くちを 開けたまま ガムを噛む行為…

私はこれが大嫌いである。

くっちゃくっちゃ音を立ててるだけならまだしも、
くちの中のちっちゃなガムを見せつけるかのように、
あご全体を回転させながら、くっちゃりくっちゃりやられるともう我慢がならない。
キリンや馬のほうがよっぽど行儀がよい。
腹が立つなら見なけりゃいいものを、ついつい何度も見てしまうから厄介だ。

gum1.JPG

この「くっちゃくっちゃ行為」、よくプロ野球選手とかで見かける。
なぜくちを閉じて噛めないのか。
大体、ガムを噛みながらプレーするということ自体が腹立たしい。
くっちゃくっちゃやってる暇があるなら素振りでもしろ!ってなもんだ。
たとえファインプレーを見せたところで、
私はそのくちの中のちっちゃなガムを決して見逃さない。
「くっちゃくっちゃ」はすべてを台無しにするのである…

なぜそこまで腹が立つのか。

この「くっちゃくっちゃ」をやってる最中、
ものすごくマヌケな顔のはずなのに、当の本人はどうも
「イケテル!」と思ってるように感じられるのだ。
少なくとも私の目にはそう映るのである。

くっちゃくっちゃする自分に酔いしれ、規則正しく、
自動洗濯機のように 大回転くっちゃりくっちゃりをされると、
私はそいつのくちの中にゲンコツをぐりぐりぐり〜っと突っ込んでやりたくなる。
そしてくちの中のちっちゃなガムをむんずと掴み、
そのマヌケな顔へ一発投げつけてやるのだ!
gum2.JPGgum3.JPG



ふ、ふ、ふ、 ふはははははは …

……こんなこと考えてニンヤリしてる自分のほうがマヌケであるたらーっ(汗)



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2005年06月14日

2001年 しし座流星群

忘れられない想い出、たくさんあります。
なかでも強く心に残っているのは
夫とともに見た「しし座流星群」です。
2001年の11月18日深夜から19日の未明にかけて、
冬の夜空に流れ星が大出現しました。

当時同棲中だった私たちは、六畳一間の狭いアパートで
愛猫2匹とともに暮らしていました。
アパートは2階建てでしたが、小さいながらも屋上つき。
この屋上が星を眺めるにはなかなかの好ポジションで、
頭上には360度夜空が広がり、遠く前方にはひと筋に続く線路が見えます。

11月といえどもかなりの寒さ。
真っ暗な屋上に震えながら空を見上げる怪しげな二人…
夫と私は流星の出現を今か今かと待ちわびていたのでした。

そのときの凍りつくような夜空、ドキドキ感、
文章ではうまく表現できないなーと思い、
ひさびさに詩なんぞ書いてみました…


ぐるり広がる 冬の空

見上げるお顔が ふたならび

キラリ流れる輝は いずこ

吐く息白く 星となれ


dokidoki.JPG


1つ2つと流れる星をみつけるごとに、その出現の割合も増えていきました。

「あ〜っ……!!」という歓喜の声に、
「どこどこどこどこどこっ?」と羨ましげな声が続いていたのが、

「ほらほらほらほらほらっ!」 「こっちもこっちもこっちもこっちも!」
という具合に、空一面、流れ星が降りはじめました。

真っ黒な夜空に流れる星々…最高です。
シュルシュルシュル〜ッと火の玉のように回転していくもの、
二つ並んでまっすぐに落ちていくもの…
力強いほどの流星の美しさに、
寒さも時間のたつのも忘れるほどでした。

でも、そんな星空以上に、ひときわ私の胸に焼き付いているのは、
夜明けの空、溢れんばかりにこぼれ落ちていった星たちの
その不思議な光景です。

ヴェールをかぶったようにほんのり白んだ空のなかに、
いくつもいくつも、それこそ雨のように星々が流れてゆくのです。
星降る薄明かりのなか、遠く前方を走る始発電車はまさに、
銀河鉄道999(スリーナイン)でした。

幻想的な美しさ、その感動、ホント忘れられません。


真っ黒 黒い 夜の空

だんだん だんだん 透き通る

白に 藍色 うすむらさき

ほのかな夜明けの裏側で

流れる星の ひかりの雨


始発電車が走りゆく

銀河の朝を カタコトン

地球に 私は立っている

この目に 彼方がうつってる

ふるえる心 吸い込んで 

宇宙を感じた ある日の想い出


pastel shooting satar.JPG



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2005年06月12日

ライチのつぶやき

lychee 2.JPG

我が家には今、大量のライチが冷蔵庫にいます。
夫が先日の中国出張で、現地の人から頂いてきました。
さすがは本場!日本の冷凍ライチなんてありゃライチじゃないね。
ぷるんとジューシー、魅惑の香りです。

せっかくふたりで食べようと思ったのに、私は独り留守番中…
夫のぶんも食べねばと、毎日10個ずつ消化してます。
見た目はちょっと青いが、ほんとに旨い。


…ライチの皮をむきながら、昨夜の自分をふと思い出しました。

出張先の中国から電話をくれた優しい夫。
なのに、またもやヒステリーを起こしてしまった…
いちゃもん炸裂。どうしていいやら戸惑う夫…


ほんのり透き通ったライチの実。
かぶりつくとジュワッと果汁が溢れます。
のどを伝わるひんやりとした甘さに、
自己嫌悪の思いが広がるのでした。

 …夫よ、ごめん。  lychee.JPG



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2005年06月10日

夫出張、妻留守番。

おととい中国出張からやっと帰ってきた夫が、
本日またもや中国へと出張に出かけていった。
ここ2ヶ月、ほとんど出張。毎日留守番。

夫自身が、忙しい日々を誰よりも我慢し、頑張ってくれているのは
重々承知しているし、感謝もしているのだが、
こうも出張が続くと、人間のできていない私はどうしてもふて腐れてしまう。

書類をパソコンに打ち込んだり、原稿を翻訳したりして
夫の仕事を手伝っているときは、
俄然、私もやる気を燃やし、寝る間も惜しんで
「夫と共に頑張っているのだ」という充実感を味わうのだが、
独り家に残り、ただ留守番だけをしていると、
無性に虚しくなってくるのだった。

こうなってしまうと何もかもが嫌になり何もする気が起きない。
そして眠り続ける。果てしなく、猫のように。

私は一体なんのために香港にいるのだ、
何かもっと夫の手伝いはできないものか。このままでいいのか…
ふとんの上で丸くなりながら、そんな厄介な疑問を巡らせる。
そのくせ、突然夫に郵便物などちょっとしたお使いごとを頼まれると、
私は噛み付かんばかりの勢いでイカるのだった…

cat wife.JPG

翻訳やワード打ち込みの手伝いは喜んで引き受けるのに、
外に出なければならない用事となると異様に抵抗を感じる出不精の私。
言葉の慣れない異国のせいか、一人でするちょっとした外出が、
非常に面倒くさい。
出かけるには日本にいるときの1.5倍はパワーが必要だ。
しかも未だにドキドキする…
なので、必然的に買い物は大量まとめ買い、そして他の用事も一緒に済ませる、
ということになり、買い物に行った翌日にタイミング悪くお使いごとを頼まれると、
夫への文句は2倍、イチャモンまで発するのだった。

とはいえ、いざ一歩外へ出てしまえば、
あぁ、風がキモチイイな、空が青いな、花がきれいだな るんるん
と妙にウキウキする。…要するに単純なのだ。

家を出るまえの倦怠感は嘘のように消え、何をあんなに嫌がっていたのか
と不思議に思う。
帰るころにはすっかり気分は弾んでいて、
マンションの警備員さんと笑顔で挨拶でも交わしたものなら、
「よぉ〜し、今度はいっちょ、もっと遠くまで一人で行ってみるか〜」
と意気揚々とするのだった。

…しかし、ひとたび家の中へ戻り、ふとんでごろごろ丸くなると、
そんな思いはあっという間にしぼんでいき、
再び家猫状態に戻る私なのである。



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2005年06月07日

我が愛しのねこさま

never forget.JPG

日本の実家にいる私の大事な大事な猫たちの写真です。
シルバーの混ざった白いチンチラと真っ黒な日本猫。
白と黒の愛しき温もり…

3年前、黒毛の子は若くして亡くなりました。
旅行に連れて行ったことが引き金となり、
私はこの子に、とてもつらい、苦しい死なせかたをさせたのです。

動物を飼うということがどういうことなのか。
自分の愛猫を犠牲にするまで、私にはその本当の意味が、
きちんとわかってはいなかったのだと思います。
自分のせいで、自分が心から大切にしていたものを失う…
こんなにつらいことはありません。

この子のお葬式のときに、尼さんに言われた言葉があります。

「人は、たくさんの命をもらって生きているのです。
 だから、もらった命の分、一生懸命生きなければなりません」


生きていく以上、食べなきゃならない。
野菜も肉も魚もひとつの命。
そして、生きていれば必ず誰かの死に触れる。
死と共に 生きている。
そんな当たり前のことが、
本当はとてもすごいことだったのだと感じました。


チンチラの子は今もとても元気です。
香港に来る前は、一緒に連れていこうかどうかとても悩みました。
でも、この子を飛行機の貨物室の中に閉じ込め、
何時間も移動させるということは、私にはどうしてもできませんでした。

本当にこの子のためを思うなら、日本の両親のもとに残しておくのが
最善の選択なのだと、私は判断しました。
もちろん、そばにこの子がいないのはとても寂しいですが、
私の家族が私以上に、この子を心底かわいがってくれています。
これでよかったのだと思っています。

小憎ねこは、夫の家族が皆香港に行かなければならなかったことや、
その他諸事情のため香港までやってきましたが、
このタフな小憎ねこでさえ、香港到着後しばらくは元気がありませんでした。
飛行機での移動は相当のストレスだったのだと思います。
人間だってとても疲れますもん。
猫にしてみたら、棺桶に閉じ込められるくらいの恐怖なのかもしれません。





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2005年06月06日

小憎ねことアホ人間

小憎(コニク)ねこが最近、その「コニク度」をさらにアップさせてきた。

           (小憎ねこがわからない人はこちらへ→『小憎ねこ』

普通のドライフードのみではほとんど食べてくれない。
缶詰でないとダメだ。
缶詰オンリーだと栄養が偏ってしまうので、
総合栄養食であるドライフードを3分の1程度、缶詰に混ぜて与えている。

しかしドライフードの配分が少しでも多すぎると、食べてくれない。
においだけクンクンと嗅いで、そっぽを向きやがるのだ。

どんなに腹がへっていようとも、
えさ入れにタンマリ用意された単品ドライフードには
ほとんど手をつけない。
日本産のおいしそうなものを選んでいるのにもかかわらず…

毎朝、小憎ねこのえさを求める雄叫びで起こされる。
「アオン、アオォォン」と犬みたいに鳴く、いや泣く。

私は今日も、いつものように変テコ遠吠えで目を覚まし、
ドライフード入りスペシャル缶詰定食を用意すべく
居間へと向かった。

空腹小憎ねこは常に私の行く先についてくる。
後ろからテコテコテコテコついてくる。
そして私が立ち止まると、ペロリとふくらはぎを舐めるのだ。

小憎ねこ流の甘え方なのだが、
ねこさまのベロはざらざらしていて、舐められると結構痛い。
しかも彼は16歳という高齢にも関わらず力が強く、
加減というものを知らない…
小憎ねこに舐められるたびに、「やめなさい!サルモネラ!」
と、私はひどい言葉を投げかけるのであった…

今朝はいつもに増して腹がへっていたのか、
小憎ねこはペロリではなく ガブリッ と私のふくらはぎに噛み付いた。

「イテッ!……」

小憎ねこのために、スペシャル缶詰定食を用意しようとしていた私は、
自分の想いを踏みにじられたような気がして無性に腹が立った。

「なにすんだ、コノヤロウ!」 私は思わず、
小憎ねこに愛の猫パンチを食らわせたのだった…

ねこさま相手にムキになるアホ人間。
幼児並みの思考回路に我ながら情けなくなる…

しかし、腹がへってたまらない小憎ねこはそんなパンチなど気にもとめない。

「イイカラハヤクシロ!コノ グータラニンゲンメッ」

とでも言うかのように、鼻をフンフンならして待っているのだ。

ようやくスペシャルランチが用意されると、
小憎ねこはガツガツと物凄い勢いで食べだした。

そんなに腹がへっているのに、なぜドライフード(単品)を食べてくれないのか…
すぐ横のえさ入れで手付かずのドライフードが悲しく残っている…

小憎ねこは満足いく限りの「ドライフード入り缶詰」を食べ終わると、
さっきの私の猫パンチを思い出したのか、
ふてぶてしい態度で私をみつめ、
そそくさと自分の寝床に戻っていった。

アホな私は小憎ねこの この態度にまたもや腹がたち、
「ふんっ!」とこれまた自分の寝床に退散したのであった…

こういうことは我が家ではよくあることだ。
些細なことでふてくされる小憎ねこアホ人間

しかし、頭をさげるのはいつも私である。
自分の大人げのなさを反省し、そろりと小憎ねこに歩み寄って、
彼のあご周りを優しく撫でてやるのだ。
最初は身を硬くしている小憎ねこも、次第に心を開きゴロリと横になる。
そして気持ちよさそうに目を閉じるのだ…

「ショウガネェナ…」 そんな言葉が聞こえてきそうなひと時である。
lovely KONIKU


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posted by みこねこ at 15:32| Comment(8) | TrackBack(0) | イラストでねこさま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月05日

ルノワール作品 高額落札

印象派の巨匠ルノワールが描いた2点1組の絵画
「花かごを持つ女」と「婦人習作」

オークションでなんと、
3億1000万円という高値で落札されました。

3億1000万…
日本人の生涯所得の平均が、現在3億円前後…

ものの価値って、一体なんなのだろう。
ふと考える今日この頃です。

picture…auction !
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2005年06月03日

ドナルドおじさんの恐怖

幼い頃、マクドナルドのドナルドおじさんが心底恐ろしかった。

真っ白い顔ににゅるっ とした真っ赤な唇。
ひし形の目、触角のような弓状の一筆眉毛…
そしてこれらをさらに不気味に引き立たせるのが
黄色いオーバーオールと蛍光レッドのカーリーヘアだ。

ひとりで留守番しているときや、
お風呂で目をつぶって頭を洗っているとき、
そしてふとんで寝ているときなど、
ふすまの隙間やドアの裏から、
突然ぬっ と現れるような気がしてとても怖かった。
夢にまで登場してうなされたことも度々ある…


幼少の私が日々、ドナルドおじさん出現におびえていたとき、
ついに、我が家でその恐怖が現実のものとなった。

夜9時、
寝る時間をむかえた私は2階の自分の部屋へと上がり、
ふとんに入った。

私の部屋の正面には、階段につながる狭い廊下があり、
階段と廊下のちょうど境目にあたるところの天井に
ちいさな白熱灯がひとつついている。

真っ暗な中で眠るのが怖かった当時の私は、
母親に頼んで、この白熱灯を私が眠りにつく頃まで
つけっぱなしにしてもらっていた。

部屋のドアを全開にし、
ちいさな白熱灯の温かな明かりに安堵しながら目を閉じるのだ…


通常は30分程度で母の手によって消されるこの電気が、
なぜかこの日は一向に消される気配がない。

なかなか寝付けないまま、もう1時間以上がたっていた。
母は電気を消し忘れたまま、寝てしまったのかもしれない…


私は、ふとんから起き上がり、この電気を消そうと廊下に出た。
廊下の奥、階段の段差が始まる寸前のところに電気のスイッチがある。

私は立ち止まりスイッチに手をやると、
足元に続く木目調の茶色い階段に視線を落とした。

階段の先に見える階下の廊下は真っ暗で、
この階段だけが、
白熱灯のぼんやりとしたオレンジ色の妖しい光に包まれている…



その瞬間、  私は見た…!


階段の最下段に突如現れた
顔面真っ白なカーリーヘアの姿 を…

階下の闇と階段のオレンジ色が微妙に交わる空間のなかに、
異様なほど艶光りした真っ白い顔 が浮んでいる。
そしてその目元だけが不気味に黒い…


ひっ …!

私の体は一瞬にして凍りつき、息を呑んだ…

pack mom

このわずか数秒、恐怖の瞬間が全身を駆け巡るや否や、
この化け物は「あれっ?」と、どうにも聞き慣れた声を発した…

 

  である…


夜はお肌のお手入れが肝心…
真っ白いクリームで顔面パック中だった母が、
階段の電気を消しにやってきたのだった。

いやはや、さすがに親子。以心伝心。
身の毛もよだつ絶妙のスリラータイミングであった…


このドナルドの恐怖以降、
私の目の前にドナルドおじさんが出現することはなく、
無事今に至るわけだが、
やはりそれにしてもこのキャラクターは恐ろしい。

マクドナルドは一体なぜ、こんな気色悪いキャラクターに
店の看板を背負わせたのだろうか。
庶民の怖いもの見たさ的感覚を狙ったのだろうか。

確かに私も、怖い怖いと嘆きつつ、
鏡にむかってドナルドおじさんの顔マネをしては
「うひょ〜っ こわっ」とほくそ笑んでいた。

上まぶたと下まぶたを、親指と人差し指を使って上下に広げ、
ニンマリと笑えば、誰でもドナルドスマイルになれる…
Donald Smile !

一度見たら忘れられない、物凄い存在感を持つドナルドおじさん。
これがどうやって生み出されたのかはとても興味深い…
異色を放つこのドナルドおじさんも、
アメリカの子供たちにとっては、ミッキーマウス並みの
スター的存在なのだろうか。疑問は募るばかりだ…


というわけで、「マクドナルド」で検索してみたら、
ドナルドルーム なるホームページを発見した…


これは…


これは…  物 凄 く、 怖い!

またしても心臓が縮こまった。

サイトを開いた瞬間、真っ白な背景の中で、
うしろ姿の小さなドナルドおじさんが左右に揺れている…
もうこの時点で気味が悪い…

私が偽ドナルドの悪夢を思い出しながら、
画面上のポインタを何の気なしに移動させた瞬間、
ピュン ! という不気味な音と共に
画面中央のドナルドおじさんが突然動いた。
なんとも機敏に、リアルに動く…
動いて欲しくないというこちらの思いとは裏腹に
ドナルドスマイルがピコピコ反応しまくるのだ。


あぁ…
ドナルドおじさんの誕生エピソードを知りたかっただけなのに。

またもやドナルドおじさん出現の恐怖におびえることになるとは…


この恐怖をひとりで抱いているのはツライので、
 勇気のある方はぜひこのホームページへ行ってみてください。 
 悪夢を共有しましょう。うなされても私を責めないように…
 ドナルドルーム
 http://www.mcdonalds.co.jp/donaldroom/
あ、今見たら出だしの動きが変わってる…
どうやら日替わりするらしいぞ。うしろ姿バージョンがいちばん怖い…
posted by みこねこ at 03:01| Comment(2) | TrackBack(0) | イラストでアクシデント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月02日

広東語講座 その壱

いちばん役に立つ広東語…

それは「ムゴォ〜イッ!」である。

これは日本語の「すみません」もしくは「ありがとう」
そして英語で言うところの「エクスキューズミィ」「サンキュー」
これらの意味を兼ね備えた非常に便利な言葉なのだ。

香港に来たばかりの頃(今もだが)、
とにかくこの「ムゴォ〜イ」を連発していた。
最初はなんだかマヌケな響きに感じた「ムゴォ〜イ」も、
くりかえし声に出すたびに愛着が湧いてくるから不思議である。

以前は、毎日広東語の教材をCDをかけながら勉強していたものだが、
最近はすっかりオアズケ状態になってしまった…
この広東語というものはとにかく発音が難しいのだ!
英語の比にもならないくらいだと私は思う。

広東語は一単語一単語が非常に短く、
「声調」といわれる音の高低変化により
まったくそれらの意味が違うものとなる。

例えば、広東語で「買う」は「マ〜イグッド(上向き矢印)と下から上に
上がり調子に発音するのに対し、
「売る」は「マーイと低音でまっすぐ発音する。

この声調は、高音・低音・中音・上がり調子・下がり調子など、
おおまかに分けて種類もあり、
一単語自体が短いだけにさらにその判別は困難である。
旅行本等の会話文をたとえ完璧に暗記できたとしても、
それに対する広東語の返事を聞き取り、識別するのは
まさに至難の業だ。


というわけで、私の広東語は香港に来て1年経つ今も
さしたる成長はみられず、相も変わらずムゴォ〜イの連発なのである。

だが正直なところ、このムゴォ〜イと「こそあど言葉」の指示代名詞
そして数字さえきちんと覚えていれば、
あとはジェスチャーである程度はなんとかなるものだ。
幸い、日本と同じく漢字の国なので、いざとなったら筆談という手もある。

もちろん、広東語のボキャブラリーが多ければ多いほど、
香港人と接した際の充実感も喜びも大きなものとなることは間違いない。
がしかし、カタコトの広東語で、体を張って会話するのも
それはそれで楽しいものである。

体をクネクネと動かし、思いつく限りのジェスチャーをぶつけた結果
成り立った会話には、
流暢な会話以上に、互いの相手への親しみが生まれる。
要は、伝えたいと思う強い気持ちさえあれば
どうとでもなるものなのだ。


たとえカタコトであれ、広東語を発する日本人という稀な人物を、
香港の人々はものすごく歓迎してくれる。
英語を話す日本人は多くても、広東語を話す日本人は少ないのだ。

最初は無愛想だったその顔が、
日本人の不慣れなムゴォ〜イだとわかるや否や、
目を輝かせて異常なほどの喜びの声をあげる。

「ちょっと、なにあんたぁ!広東語しゃべれるのぉ〜?!」

とでも言っているかのように、ものすごい勢いでしゃべりまくるのだ。
広東語はしゃべれない、とこちらが伝えたところで、
その早口広東語がおさまることはなく、
うんうんと頷き、すぐさましゃべりだすからおもしろい。


一筋縄ではいかない広東語。
その習得に気丈な努力が必要なのは明白だ…

しかし、いちばん重要なのは、
発音でも文法でもリスニングでもない。

それは声のでかさである。

香港人は本当に声がデカイ。
コントでもやっているのかと思うくらいデカイ。
そのうえ、
こちらの声が小さかったりしてちょっとでも聞き取れないと

あ"あ"っ グッド(上向き矢印)?!」

と恐ろしいほどの抑揚つき大声で聞き返される。
ただの「ああ」ではない。
濁音つき尻上がりのあ"あ"っ?!」である。

ahah.JPG

初めてこれを聞いたときは
ケンカを売られているのかとビックリしたものだが、
発言者である当の本人にはまったく悪気などない

子供も大人もお年寄りも、
掃除のおばちゃんであろうとどんなにきれいな女性だろうと、
程度の差はあれ、あ"あ"っ?!」を発するのだ。

あなたがもしも香港に行き、
勇気を奮って言った自分の広東語が、
たとえあ"あ"っ?!」 に儚く敗れ去ろうとも、
決して落ち込む必要などないことをお忘れなく…
posted by みこねこ at 01:33| Comment(4) | TrackBack(0) | イラストで香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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