2006年03月29日

幻の巨大キャット

小学生のころ、私は幻の巨大キャットに遭遇した。

ある日の午後、それは週に一度の留守番の日である。
私は学校を終え、誰もいない家に帰ってくると、
まずは、閉めきっていた部屋の窓をガラリと全開にした。
それから手を洗い、うがいをし、トイレでゆっくりして一段落。

さて、テレビでも見ようかなと、
畳に腰掛けた、そのとき!


なんかいる…っ!!

部屋のすみに、赤茶色をしたトラ模様の巨大な丸い物体!
しかも、フサフサと毛でコーティングされている!!

bigcat1.JPG


私はヒッ!と息を止めて凝視し、
やっと、それが猫であるということを認識した。

当時、我が家にペットはいない。
突如 部屋に現れた、ノラ猫さま。
デカイ!デカすぎる! ザ・巨大キャット!


幼いころから猫は好きだったし、
よく庭にくるノラ猫さまに食べ物をあげたりしていたが、
外で見るのと、部屋の中で見るのとは訳がちがう。
そしてなにより、そのデカさがちがう!

あまりに突拍子もなく、
それでいて部屋に溶け込むように でんと構えたこの巨大キャットに
小学生の私は、得体の知れぬ恐怖感を抱いたのだった。



巨大キャットを刺激しないよう、部屋の影からそっとのぞきこむ。

bigcat-2.JPG


…やはり猫だ。間違いない。 
微動だにせず、ふてぶてしいほどのデカさ。
それが余計に不気味さを引き立たせる…


しかしなぜ?
開放中の窓から侵入したのだろうか…

とにかく、この巨大キャットには、
神聖なるこの部屋から ご退却願わねばならない。

だが、今の私は留守番中。
家の中には他に誰もいない。助けを呼ぶのは不可能だ。
私は、独りでなんとかせねば!と、小さな頭を瞬時にフル回転させ、
机の上にあった消しゴムを、むんずとつかんだ。

まずは、チュチュチュ…と口を鳴らして
巨大キャットの注意を自分に引き寄せる。
そして私は手に取ったその消しゴムを、水戸黄門の印籠のように面前に掲げた。
巨大キャットの放つ視線は、すぐさま私の手元へと移り、
白い消しゴムをじーっとみつめている。
この間、巨大キャットとの距離、わずか2メートル。。

消しゴムを右にササッと動かすと、巨大キャットの太い首もグググと右へ動く。
左にシュッと動かせば、巨大キャットの丸い目も左へ スススィッと動く。

見てる!

私は巨大キャットのその視線が、完全に消しゴムへと注がれていることを確信した。

bigcat-3.JPG

私はさらに、千手観音のごとく消しゴムを大回転移動させ、
巨大キャットの大きな顔が、同じようにぐるりと一周回ったのを見届けると、
手に持っていた消しゴムの動きを ピタリと止めた。
巨大キャットも息を呑んで消しゴムの動きを見守っている。



今だっっ! 

私は でやぁぁ〜っ!と、祈りを込め、
窓の外へと絶妙なスピードで消しゴムを放り投げた!
弧を描き 外界へと消えていく小さな消しゴム。
そして空飛ぶ巨大キャット。

bigcat4.JPG


巨大キャットは まんまと私の作戦にひっかかり、
消しゴムという名の獲物を追いかけ
自ら、ご退却召されたのだった。



何事もなかったかのように再び帰ってきた、安住の地、我が家の一室。
私は見事、巨大キャットに打ち勝ったのだった。
ちびみこねこが、大人になった瞬間である。




posted by みこねこ at 14:41| Comment(7) | TrackBack(0) | イラストでねこさま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

まつげとサザエさん

eyelashes.JPG

コニクのまつげを眺めるのが好き…

三白眼のまぁるい大きなお目目。
そのまぶたのふちに、
なが〜いまつげがちゃっかりキレイに生えてます。
うぶ毛のように細くて頼りなげなまつげちゃん。
それでもきちんと上向きに くるんとしてるから妙にかわいい…

小憎なコニクのちょびまつげ。
なんだか、とっても愛しくなります。。





lips1.JPG

ところで、
最近 ふと気づいたのですが、コニクのお口って、
サザエさんが口紅ぬったみたいに見えます…
真ん中だけ妙に色が黒いのよね〜



sazae-lips.JPG

ちなみに、ワカメちゃんが口紅ぬってもこうなります。
もちろんタイコさんもね。



posted by みこねこ at 00:30| Comment(6) | TrackBack(0) | イラストでねこさま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月23日

アホになるべし。

我が夫殿は、夜ご飯を食べ終わると必ず、
「ちょっと休憩…」と はにかんでつぶやいては、
寝室へ横になりに行きます。

そのまま本寝になること、多々あり。
一度眠りについてしまうと、なかなか起きないので
歯を磨かせたり、風呂に入らせるのも一苦労です…


ですが、最近は、
そんな夫にじゃれついて、ストレス発散するのが
私の楽しみとなりつつあります。


ベッドでうつ伏せに寝そべっている夫の背後からそっと忍び寄り…

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すきだらけのその両脇へ おもむろに連続カマキリチョップ!!

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そして、デカ尻めがけて 足蹴りフラミンゴバイブを食らわせ、

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今度は亀の子のように夫の背中に這いつくばり、甲羅大ジャンプ!

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ラストは、組み体操「股裂きのポーズ」で締めくくります。

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ヒーヒー ゲラゲラ 大笑いしながら
以上をすべてこなして大満足すると、
痛がる夫を尻目に、私は「じゃあね」と捨て台詞をはいて、
食後の皿洗いへと向かうのであります。

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いやぁ〜、これはホントーに楽しい。。。
ストレスを発散するには、アホになるのがいちばんですわよ。


…ていうか、私は何を描いてるんだろか。
あ、なんか、 ムショ〜に恥ずかしくなってきた


posted by みこねこ at 07:29| Comment(12) | TrackBack(0) | イラストで感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

愛しの ぶーちゃん

ぶーちゃんが私のそばを離れ、実家の家族のもとへと移り住んで、
もうかれこれ2年以上が経ちました。

ぶーを残して香港に行くという決断をした私。
自分が日本にいる間に、できるだけ ぶー子に家族を馴染ませておこうと、
香港に移住する3ヶ月前から、ぶーちゃんと一緒に実家で生活することにしました。
夫との思い出の6畳一間、安アパートに別れを告げ、
冬の訪れとともに、実家へ引越したのです。

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マイペースな ぶー子なので、
結構すんなり新居と新しい家族を受け入れてくれるのでは、
という私の甘い考えをよそに、ぶーは実家に住みついたあとも依然として、
私との世界だけに安住している…といった感じでしたね。

当初、ぶーは未知の暮らしがそうとう不安だったのか、
私に対して、ものすごい甘えよう。

特に、私が2階へ姿を消すと必ず、不安ながらも必死で
テコテコテコテコテコ 私を探してあとをついてくるの。


洗濯物を取り込みに行くと、後ろから ぶーの気配。

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そして、洗濯物をたたんでいても、引き戸の隙間から ぶーの視線。

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…見られてるっ!!


そのくせ、家族の集う居間にはなかなか足を踏み入れようとしない。
さびしくてたまらないくせに、奥の部屋から顔を半分だけ出して
そっとこちらを伺う ぶー。

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ぶーちゃん、奥の部屋からなかなか出ようとしないのですよ。
最初のころは、私もこの部屋で、多くの時間を
ぶーと一緒に過ごしていたのですけど、
私がいると、余計この部屋から出ようとしなくなってしまうので、
本当なら、別れ間近、四六時中でも
ぶーのそばにいたいところを、心を鬼にして
居間で本を読んだり、父や母と一緒にテレビを見たり、
できるだけ、両親の生活の主たる場である居間で、私も過ごすようにしました。

でも、やっぱりさびしいので、
奥の部屋へ ぶーの様子をしばしば見に行くんです。
そこにはいつも、私が現れるのを じっと待っている ぶーの姿があります。
窓を背に私の顔を見て、声には出さずに、息だけで「ミャァ」と言うの。
ぶーの吐く息がホワァ〜っと部屋に白く浮かんで、
そんな ぶーの姿がなんだかとっても愛しくて…

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居間の明かりのほうから、楽しげな気配を感じつつあった ぶーちゃん。
少しずつ、少しずつ、家族のいる居間に足を踏み入れるようになりました。
恐る恐る、そろりそろり…  ときどき ビクッ! 
それでもなんとか、コタツで温まっている私のそばへとやってきて、
ちょこんと横に猫座り…。
あぁ、私はこの子の母なんだわ…と、
妙に自慢げな笑みを父や母にしてみせたものです。

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こんなあんなで、実家での ぶーとの3ヶ月はあっという間に過ぎ去り、
結局、この3ヶ月間では、ぶーの家族に対する恐怖心を
完全には消し去ることができず、
私はわずかな不安を胸に、香港出発の日を迎えたのでした。



…ですがっ! そんな私の不安をよそに、
当の ぶー子さまは、私がいなくなったと知ったとたん、
母の前で ごろんとお腹をさらけだし、親愛の意を表したらしい。。。

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母はそのときの様子を、今でも本当にうれしそうに私に語ってくれますよ。

ぶー子よ。おまえは本当に賢いねこさまだねぇ。。



posted by みこねこ at 20:31| Comment(10) | TrackBack(0) | イラストでねこさま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

春の里帰り

MilkyWay.JPG

ちいさな ちいさな 桜のお花
下から じ〜っと 見上げていると
キラキラ キラキラ お星さまに見えてきたよ
桜のお花が ちょこり ちょこりと つらなって
春咲く 天の川 見つけちゃった




4月に里帰りします!!
そうです。念願の一時帰国で〜す!!
4月の4日、火曜日! 17日間の滞在で日本に帰ります。

桜の開花、今年は早いって言うけど、満開に間に合うかしら?
ちょっとドキドキしている私…

本当は3月中に帰国すれば安いチケットで済んだのですが、
義母のほうの予定が決まるのを待っている間に、
4月3日まで飛行機がもうすでに満席となってしまいました。
結局、3月のチケットより1万2千円も高くついてしまいましたよ…くすん。。
そのぶんお小遣いにもらいたかったわ、あ〜ぁ。
ちなみに義母は3月27日に、やっと!香港に戻ってきてくれます。
愛しのコニクちゃん、実の母のもとへと帰っていくのねん…
でも、義母は1ヶ月経ったらまたすぐ日本に帰ってしまうので、
その後はまた我が家にコニクさま登場です。
まぁ、しばしのお別れですな。。


あぁ〜っ、やっと日本に帰れる!
前回帰ったのが10月だったから、半年ぶりですねぇ。
ぶーちゃんや家族のみんなに会うのが本当に楽しみだわんっ
帰ったら、あそこに行って、あっちにも行って
コレ見てアレ見て、そして写真を撮りまくるぞぉぉ〜っ! 
日雇いバイトとかもしたいな〜

なんて、はしゃいでる私ですが、
実は、私生活は情緒不安定の真っ只中って感じですかね。
お月様のホルモンバランスにより、突如狂人と化しそうな気配ぷんぷんです。
昨夜も夫に爆弾を落としました。
ふと、そういえば14日はホワイトデーだったんだな、と思い出し、
別にもともとなんの期待もこの日に対する重みも感じていなかったのですけど
手作りチョコのお返しなんてまったくの無関心で、すっとぼけている
夫のメガネ鼻がムショ〜に腹立たしく思え、点火した次第です。
ふっ、相変わらずのアホ健在っぷりですね。

いや〜しかし、笑い事じゃぁございませんわよ。
油断するとまた鬱の深みへと引きずりこまれそうです。
…気をつけねば、ねばねば。


posted by みこねこ at 20:49| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月15日

生きてるうちに!

人生、生きてるうちに、
何がなんでも 絶対に見ておきたいもの、ありますか?


私はですねぇ、以前は 絶対オーロラ!って思ってました。
もちろん、今も見たい気持ちに変わりはないのですが、
2001年に見た しし座流星群が あまりにも感動的だったので、
オーロラ見られなくても我慢できるかな〜という気持ちもなくはない。。。
うんにゃっ! でもやっぱ見たいな。うん。


それからね、他にも見ておきたいもの、いっぱいありますよ。

例えばですね、屋久島の縄文杉とか。
映画『十五才 学校IV』に感動して、絶対 屋久島に行くぞ!と心に誓いました。

実は、日本には他にもいろんな巨樹があるのですよ。
なので、屋久杉だけに限らず、巨樹めぐりをぜひしてみたいですねぇ…

数ある巨樹の中でも、今いちばん心惹かれているのが、
青森県・金木町の十二本ヤスと呼ばれるヒノキアスナロ(ヒバ)でございます。
この巨樹は、地上数メートルのところで、その幹がなんと!
12本に枝分かれしているのです。
新しい枝が出てきても、古い枝が枯れて、常に12本に保たれるんだって!

12hon-yasu.JPG

神木の厳かなパワーが写真を見ているだけでも伝わってきて、
鳥肌がたちます。。。

写真はこちらで→『巨樹巡り』


それからそれからっ、 まだありますよ〜♪
えっと、北海道の鶴居村に行ってですね、
野生の丹頂鶴(タンチョウヅル)をこのでなんとしても見たいっ!

雪景色に舞う、丹頂鶴の求愛のダンス。 
あぁ、さぞかし美しいだろうなぁ…

tanchou.JPG



もちろん、あの池中玄太と一緒にウォッチングですわよっ!!

genta80k.JPG

極寒の下、 とりよ〜とりよ〜とりたちよぉ〜♪ と歌いながら
感動の涙を凍らせること間違いなし…!


…っていうか、ご存知かしら? 池中玄太…80キロ…
西田敏行様主演のドラマなんだけど。
…じゃぁ、杉田かおる嬢の『鳥の詩』は?

20代の方は知らないかもなぁ… とてつもない名作、名曲なのですが。。
と言いつつ、幼少だった私もうろ覚え〜 
でもっ! 美しき丹頂鶴の感動的な姿と、
俳優陣&挿入歌の素晴らしさだけはとてもよく覚えているのよねぇ。
あ、『もしもピアノが弾けたなら』も忘れちゃぁいけませんな。


なんて言ってたら、無性に『池中玄太80キロ』が見たくて見たくて
たまらなくなってもた。

…がっ! DVDのBOXセット、全部そろえたら、5万以上かかる…
ぬほぉ〜っ! とてもじゃないけど、買えんわな。
あ〜ぁ〜。 再放送してくんないかにゃ〜  



池中玄太80キロ VOL.1  ←1巻だけ買っちゃおうかしらん。。むぅ〜

posted by みこねこ at 04:23| Comment(8) | TrackBack(0) | イラストで自己紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

コニク!寝室に出没

一時期、ドライフードのカリカリを拒否し続けていたコニク様でしたが、
最近は、「ロイヤルカナン」のドライフードが、やっとお気に召したらしく
カリカリ、 ハグハグ、 素直にたくさん食べてくれるようになりました。

以前は、鶏のササミを茹でたり、猫缶にドライフードを混ぜたり、
かつお節ふったり、マタタビふったり、
どうすればコニクがちゃんと食べてくれるのだろうかと、
コニク好みのごはんを用意するのに四苦八苦していたのですよ。


それが今や、
あのカリカリ君を単品で素直に食べていらっしゃるぅ〜 るるるぅ〜♪
な〜んて喜ばしいことなんでしょっ


ドライフードには見向きもせず、
台所のまえで、ありもしないごちそうの出現を
ひたすら じ〜っと待っていた小憎なコニクのうしろ姿が、あぁ、懐かしい。

kunoiti.JPG

そして、そんなコニクに
ティッシュ手裏剣(しゅりけん)を食らわせていた自分の姿も、
あら、懐かしや。



もともと甘えん坊なコニクでしたが、
最近さらに、その甘えっぷりに拍車がかかっているように思います。
コニクのそばをちょっと離れたりすると、
アォォオォ〜ン! アオォォオォ〜ン! と、
ものすごい声で泣き叫ぶの。

ドライフードを拒否していたころは、
「もっと旨いのくれにゃ〜!」みたいな鳴き声だったのですが、
なんか最近は違くて、
「どこにいるにゃっ!」「ひとりにすんにゃ〜っ!」
みたいなお声で、まさに泣くのよねぇ。
だだっこ赤ちゃんみたいな感じ。


コニクはおじいちゃんのため、吐くことが多いので、
寝室には入れないようにしていたのですが、
コニクを居間に残したまま寝ようとすると、ものすごい声で遠吠えしだすし、
それにやっぱりコニクがかわいいので、
最近は、ついついコニクを寝室に入れて一緒に寝てしまいます。


電気を消して、ベッドに横になっていると、
居間のソファで気持ちよく寝ていたコニクが、必ず テコテコテコテコやってきて
私たちのふとんの上にどしりと飛び乗ってきます。

ふっと、横を見やると、
突然コニクのドアップが迫っていたりして結構びびる。。。

bedroom2.JPG



さらに、暗がりの中で

ぐぷっ…  ぐぷっ… ぐぷっ… と、
ゲポカウントダウンが始まったときにゃぁ、これはものすごい恐怖ですね。

countdown.JPG

何が何でも飛び起きます。。


posted by みこねこ at 21:25| Comment(6) | TrackBack(0) | イラストでねこさま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月10日

ガチョウとダチョウ

実はわたくし、恥ずかしながら、
ガチョウダチョウの区別が、なかなかつけられないのです。。。

もちろん!そのもの自体の違いはわかりますよ。
一方は首がなが〜くて、でっかくってちょいとコワオモテですわよね。
そしてもう一方は、小さくてかわいいの。

問題はっ、その名前ですよ! な・ま・え!!
どっちがガチョウでどっちがダチョウなのか。
つまりは、どっちが「ガ」でどっちが「ダ」なのか、
いっつもわからなくなっちゃうんです。。。 アホですね。
一生懸命 頭で考えて、こっちだ!と思って
「貴様はガチョウ!!」とか言うんだけど、いっつも逆なのよ。

三十路越えてガチョウもダチョウも即座に言えないんじゃぁ
やっぱ恥ずかしいよな、と思い、絵にすれば覚えられるだろうと、
今回はガチョウさんとダチョウさんを描いてみましたよ♪

絵を描くにあたり、ネット上の写真を参考にしようと検索したんですが、
それじゃぁ まずはガチョウから…と思い、
「ガチョウはこっちだっ!!」と頭にガチョウの姿を想像しながら
気合入れて、ヒットしたサイトを開いてみたらば、

ふっ… またもやハズレてましたね。。。



いいですかぁ〜!

こっちが ガ! 

goose.JPG

ハイ。ガチョウですね。



そしてぇ〜っ、 

こっちが ダ!


ostrich1.JPG

ハイ。ダチョウです。


たぶん、みなさんにとっては、
何をいまさら…(苦笑)って感じなのでしょうねぇ。

でも私は、絵にしてもなお、
いまいち ピン!とこない…というのが正直なところだにぃ。。。
長年うやむやなままにしていたので、すぐにはしっくりきませんなぁ〜

今回、改めてガチョウの写真をしかと見た私なのですが、
さらに発覚!
ガチョウカルガモの姿がごっちゃになっていた自分に気づきました。
ガチョウとアヒルならいざしらず…。 ホント、かなりのアホですな。


ガチョウのは「ガー!」と鳴くその鳴き声が語源になっているらしいですね。
ちなみに、ダチョウの鳴き声ですが、
ひなの頃は、ピロロロ…とかプルルル…
大人になってからは、求愛の時期にオスが
ブォ〜ンッ!と、ものすごい声を発するらしい…



ところでみなさん、余談ですけども
アウトバックスっていうステーキ屋さん知ってます?
香港にもあるのですけどもね、
私、これもまたよく間違えるのです。
オートバックスと。
オートバックス… はい。ご存知、カー用品のオートバックスですね。

街へ出て、「夕飯、オートバックスで食べよっか」と、
何気なく夫に言ったらば、
「うん。 タイヤ食う?」と真面目に切り返され、
なに言ってやがんだコイツは、と一瞬思ったのですが、
なに言ってやがんだは、私のほうでしたわね〜 オホホ〜

ど〜も私、
「ジャンッ! オ〜トバックスゥゥ〜ッ るんるんっていうあのCMが
妙に頭にこびりついてしまっているのですよぉ。
わかりますかね、このCM。昔はよく聞いたものですが。。。


スターバックスが日本で流行りだした頃も、
会話中、友達に「スターバックスでさぁ〜」とか言われて、
きっとオートバックスの仲間みたいなもんなんだな、と
勝手にそう思いながら、
ふんふんと、相手の話に合わせていた私です 手(チョキ)



posted by みこねこ at 01:32| Comment(12) | TrackBack(0) | イラストで感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月07日

生きるまなざし

manazashi.JPG

ただ、生きている
空のした 風を感じ 大地を踏んで

恐れるものも 信じるものも
なにも ない

そのまなざしの むこうに
ただ、なつかしい ぬくもりを探して…
 




りょっぺさんから緊急報告を受けました。

http://ranmaru.mamanomise.net/animaru.resukyu/resukyu101.html
アニマル★レスキューというサイトが、犬の里親募集を行っています。


茨城県でブリーダーが倒産し、
350頭という膨大な数の犬が放棄されたそうです。
3月末までに里親が決まらない子は保健所へ送られ、
殺されてしまいます。

捨て犬、捨て猫、動物虐待、そして今回の放棄。
どうして、こういった出来事はあとを絶たないのでしょう…


倒産したからそのまま放棄。命あるものたちを…
あまりの短絡さに、怒りを通りこして、悲しみを覚えます。
罪のない犬たちの命が、まさに今、消えかかっているのです。

危害を加えるからでも、食されるためでも、
なんのためでも全くなく、ただ、殺される。
「処分」という名のもとに、人間の手によって。
この死は、なんの意味を持つこともありません。


人間はそんなに偉い生き物なのか?
命を抱き、ただ、生命のままに生きている動物たち。
無駄にしていい命なんて
ひとつだってあるはずがない、そうでしょぅ?


こういう事件があるたびに、人間と動物との関係が、
なんだかとても人間本位のように思えてなりません。

ペットショップや、ブリーダーといった存在そのものにも
ぼんやりとした疑問を感じてしまいます。
人間の勝手な意図で動物を繁殖させ、その命を売り買いする…

動物園も、水族館も、そこにはたくさんの動物たちが閉じ込められ、
人間の娯楽のために、尊い命が見世物になっている…


もちろん、私だって猫を飼っています。
動物園へ行けば楽しいし、水族館へ行けばうっとり心が安らぎます。
それは否定できません。
でも、考えれば考えるほど、
動物愛護と、人間のエゴとの境目が、わからなくなってしまうのです。
とても複雑です。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


犬たちが、殺される…
でも、私にできることなんて… と思っていましたが、
りょっぺさん月うさぎさんを見習い、
私も自分のブログで紹介することにしました。


今回、茨城で起きたこのブリーダーの出来事は、
氷山のほんの一角でしかありません。

http://www2.airnet.ne.jp/snow/sachi/satusyobun.htm

保健所で、どれだけの動物が人間によって殺処分されているか、
ここを見ればわかります。
ぜひ、目を通していただきたい。


残念ながら、これが今の日本の実態なのです。
これでいいのか、日本! これでいいの?私たち!!


非力ではあっても、今現在起きているこの事実を
少しでも多くの人に、知ってもらえることを願います。

そして、動物と共存して生きる、ということを
もう一度、改めて考えてもらうことができたら うれしいです。



『保健所で殺処分を待つ犬・猫たち』
http://www.d3.dion.ne.jp/~fujimido/hokenjo.html

これ以上、不幸な動物たちを増やさないために。
あなたは知っていますか?



posted by みこねこ at 06:52| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

一眼デジカメの誘惑

タイトルのイラストと、サイドバーの写真を変えてみました♪
イラスト、本当はもう少し右に配置したいのですが、
私のPC技術では無理ですわ〜。
サイドバーの写真のほうは、どれもだいぶ古くて
4年くらい前のものでしょうか。
ブログに載せたい写真はたくさんあるのですが、
ほとんど日本の実家に置いてきてしまっているので、
帰国するまでご紹介できないのが残念ちゃん…


えぇ〜 ところで…。
食欲はあっても、物欲はあまりない私なのですが、
実は、ひとつ、欲しいものがあります。
それはですねぇ、一眼レフのデジカメでございま〜す。

私はずっと、銀塩(フィルムを使ったカメラ)派でして、
ここ5年くらいの間、ペンタックスのMZ-3という一眼レフを愛用しています。

camera.JPG

かなり古い機種なのでしょうけど、
このカメラは、余計な機能がムダについていない
とってもシンプルな一眼レフで、私はとっても気に入ってるの。

そんな私なのですけども、こうしてブログをしていると、
やはり、デジカメのパワーには感服いたします。
実際にプリントして見るならば、銀塩写真の画質は
デジカメとは比べ物にならないくらい美しいものなのですが、
この銀塩写真をパソコンにスキャンして取り込もうとすると、
その時点で、かなり画質が落ちてしまうのは避けられません。

デジカメの場合は、そのものそれ自体がすでにデジタル化されてるので
こうした画質低下もなく、簡単にパソコンで読みとることができます。
撮影したらすぐにその場でその写真を確認し、
気に入るまで何度も撮りまくることが可能なのもデジカメの大きな強み。
一方、銀塩カメラの場合は、
フイルムに収めたものはすべて現像にまわすわけで
そのため、一枚一枚、デジカメよりも慎重に撮るのは必然。
フィルムを全部使いきるまで、普通は現像して見るようなことはありません。

どちらを好むか、
どこを魅力と感じるか、欠点と感じるかは、人それぞれ


銀塩には銀塩の、デジカメにはデジカメの良さがあると思いますが、
やはり、ブログの記事に使うのなら、デジカメが便利ですね。
なので私は最近、夫のお古のコンパクトデジカメを使っております。
でもコレ、半分壊れてるのですよ。
電池がすぐなくなっちゃうの…1時間ともたない。
まぁ、使えないことはないです… がぁっ!
そ・も・そ・も!
コンパクトデジカメは基本的に、液晶画面を見て撮影するカメラです。
ファインダーなんて、おまけで付いてるようなもの。
液晶画面を見ながら写真を撮るというのは、
なんとも味気なくて物足りない…

ぁぁぁあぁあ〜〜〜!!
やっぱ、一眼が良いですぅ〜
ファインダーからのぞいた被写体をそのまま撮る!という醍醐味は
一眼でなければ味わえません。
絞りや、シャッタースピードといった露出調整を
自分自身で自由に決めることができるのも、一眼ならでは。

あぁ、欲しい… 一眼デジカメ。
欲しい機種も決まってますのよ。
ペンタックスの*istシリーズ!
今もってるレンズがそのまま使えるし、
一眼にしては軽量で、ファインダーの視界もかなり見やすかった!
古いバージョンのだと5万以下とかで楽天に売ってたなぁ〜
発売当初は、10万切っただけでもすごかったのに。


し・か・し…!
そうは言っても、シャッターを押したときの
カシャッ! という、しびれるようなあの音の感触は、
銀塩カメラでなければ 得ることはできません。
この感触こそが、「あぁ、この瞬間をカメラに収めた…」
という実感、感慨でもあるわけでして…
デジカメを撮る際の、 ピッ!とかパシャリ!とかいう電子音には
やはりちょいと興ざめな私なのです。

photographer.JPG

posted by みこねこ at 19:45| Comment(6) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月03日

ねこさまのホゲ面(ほげづら)

stickchoco.JPG  おはしっ、ぶーっ!!

 …ええと、
先日の顔チョコを夫婦ふたりで食しました。
夫のトレードマークのメガネ鼻へ、
お箸をアチョ〜ッ!と突き刺し記念撮影。
おはし、ぶー!な顔チョコに
ゲラゲラゲラゲラ
腹をかかえながら
カシャカシャカシャカシャ写真を撮って、
大満足な私でありました。
…なんともメデタイ人間ですな。
お味は、なかなかおいしかったですよん♪
結構おっきかったんですけど、
中身がマシュマロなのでぺロッと食べられちゃいましたね。



さぁ、さてさて…
突然ですが、ねこさまの「ホゲ面(ほげづら)」をご存知でしょうか?
ピン!ときたあなたは かなりのねこ通ですぞっ!


それではですね、
本日は、実家のプリティぶーちゃんに、実演してもらいましょぉ。

hogezura1.JPG

いやぁ〜、相変わらずかわいいですなぁ〜ぶーちゃんは。



おや? 何やら匂いを嗅ぎ始めましたよ。

hogezura5.JPG

フンフンフンフン、フンフンフンフン…
何か気になる匂いでもあったのでしょうか?



夢中で匂いを嗅いでたぶーちゃん、
お顔をあげるや否や…


hogezura3.JPG


まさしく「くせ〜っ!」の言葉が当てはまる、
そんな表情。
…これがずばり! 「ホゲ面」なのであります。
ホゲッ!と鳴くわけじゃぁありません。飽くまでもホゲ面です。

お口をぽっかり開けたまま、10秒はじ〜っと固まってますね。
目は妙に真剣というか、三白眼というか…
キュートなぶー子も、このときばかりはなんともマヌケなな顔。
とっても可笑しくって笑えます。


実はこれはですね、知る人ぞ知る
「フレーメン反応」というものだそうで、
あまりの臭さにホゲッ!となってるわけではなく、
口で匂いを嗅いでいるときの表情なんだそうです。
ねこさまの口のなか、前歯の裏側あたりには、
ヤコブソン器官という嗅覚器官があって、
フェロモンやそれに似た匂いに出会うと
この部分でその匂いを味わって分析するんだってさ〜 おもしろいねぇ〜


ねこさまが一斉にホゲッ!ってしたら、ちょっと怖いかも…

hogezura4.JPG


posted by みこねこ at 08:25| Comment(8) | TrackBack(0) | イラストでねこさま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月01日

負け犬の遠吠え(長編)

2月26日 日曜日、夫と一緒に近所の動物病院へ行き、
コニクにAVIDのマイクロチップ装着と
狂犬病ワクチン第1回目の接種を受けさせてきた。

病院での詳細をご報告する前に、
予約電話決行までの私の心配性な徹底振りなど、ちょいと説明をば。


ISO規格ではない、香港が採用するAVIDオリジナルマイクロチップでも
成田の検疫所で読み取りは可能だということは、
すでに成田第検疫所へ電話をして確認してあったが、
念には念を入れ、成田第検疫所にもメールにて問い合わせ。
こちらでも電話での回答と同じく、
AVIDの読み取り機があるので大丈夫、
今までのところ、問題なく読み取ることができている、
という心強いお返事をいただいた。

マイクロチップはこれで安心できたが、
いざ予約!という段階になると、
今度は狂犬病のワクチンが心配でたまらない。
私はワクチンの副反応というものにとても強い恐怖感を抱いているからだ。
狂犬病ワクチンの接種により、ショック反応を起こして
愛するペットが亡くなってしまったという悲しい実例は、明らかに存在する。

ワクチンの必要性を否定しているわけではない。
しかし、ワクチンには少なからずリスクが伴っているのだ。
ワクチンの安全性を問いただせば果てしがないが、
ハッキリと言えることは、
ご老体のコニクに狂犬病ワクチンを打つというのは
私にとって、ものすごく不安なことだ、ということである。

最後の最後まで悩んだが、狂犬病ワクチンを受けぬ以上、
コニクの日本帰国の準備はいつまでたっても始まらないわけで、
私たちがコニクの最期のときまで、
今と変らず香港での生活を続けているという確証はどこにもなく、
覚悟を決め、動物病院へ最終確認&予約の電話をした。


香港の狂犬病ワクチンの有効免疫期間は3年。
ワクチンの名前は「Rabisin」
猫に接種しても問題はない。
診察室への付き添いはOK。
ワクチン前に健診と尿検査を一緒にしてもらう。
これらを電話の向こうのおばちゃんに確認したあと、
「それでは明日の2時に!」ということで予約完了。

期日は明日。いよいよだ…


私はその日も遅くまで、手落ちはないかと準備に精を出していた。
農水省動物検疫所のホームページでプリントしておいた
ペットを海外から日本へ入国させるための「マニュアル書」
計9枚を最終チェック。
コニク健診に備え、腎臓や肝臓など、病院で使いそうな単語を書き出し、
病院での流れを想像しながら、医師に伝えることになるであろう文章を
英語で書き連ね、イングリッシュ台本片手にレッツスピーキング!

そんな私をよそに、
この日出張から香港に戻ってきたばかりだった夫は早々就寝。
翌朝の当日を迎え、起きてからものん気に
大河ドラマ『功名が辻』のビデオを眺めている。
ちゃんと準備しといてよ!と私が言うと、
夫は愛読書である『貿易英語入門』をそそくさと読み始めた。
近からず遠からずなその反応。
貿易英語が動物病院でどれだけ役に立つというのだ。
マイペースな夫に私はだんだんイライライラ…!


現在1時30分。病院予約時間の30分前。
今頃になって、プリントして持って行きたいWebページが出現した。
まだギリギリ間に合うぞと思い、印刷ボタンをクリックしたが
パソコンの調子が悪くてなかなかちゃんと印刷できない。
何度やっても文字が的外れにちょん切れる…

私の発狂ダイナマイトが、ついにこのとき点火した。

このおんぼろパソコンめっ!! おかげで抜かりが出たわい。
のん気な夫のお下がりパソコンなだけに、
その怒りの矛先はそのまま夫へと瞬間移動し大爆発爆弾
私は突然夫にものすごい暴言を吐き散らし、
わざわざ寝室まで行ってふとんを壁にぶち当て、
ゴミ袋を床下に叩きつけては、ギャーギャー叫び声をあげる
大狂人と化したのだった。
身の置き場をなくして小さくなった夫は、しずしずとコニクをかばんに入れ始めた。

こうしてアホ夫妻は、そのまま病院へと出発したわけである。
ガンガン勇み足で先を急ぐ私。
そのあとをしょんぼりしながら、我が夫がついてくる。
コニクの入ったかばんを抱えながら…


そもそも、この発狂がまずかった…
すでに私は冷静ではない。
コニクのための「病院大作戦」を、夫と二人でちゃんと練ってさえいれば…
今考えればそう思う。



午後1時55分。予約時間5分前に病院到着。
予約制だからすんなり診てもらえるのかと思いきや
なかなかの混雑で40分ほど待機した。


「マイケェ〜ル?」
診察室から一人の助手が顔を出し、名前を呼んだ。

実は、これがコニクの本名。
マイケルというのが正式名で、コニクっていうのは私のつけたあだ名である。
名前が呼ばれ、いざ診察室へ。


診察室へ入る際に、「ハロー!」とビビリながら私は小さく挨拶をしたが、
多分私の声が聞こえなかったのだろう、
ここの医師とその助手は二人でなにやらボソボソ話しこんでいた。


私は、挨拶のできない人間は絶対に信用しない。
どんなに人柄のよさそうな顔をしていても、どんなに優しい言葉を述べようとも、
挨拶のできぬ人間には大事な何かが欠けている、というのが
私の揺るぎない持論である。


私は、音量が足りなかったに決まっている自分の小さな「ハロー」を棚に上げ、
一方的に、ここの医師は挨拶もできない人間なのだ、という
自分勝手なレッテルをこの病院へ貼り付けた。
この第一印象が、まさに致命的ともなる悪印象を私の心のなかへと植え付け、
私の心は、不安と緊張も手伝い、固く閉ざされてしまったのである。



ここの医師は米国人だか英人だかわからぬが、
とにかく、英語が母国語な外国人。
ちなみにこの医師の名前はコニクと同じマイケル

「おや?このコニクちゃんは僕と同じ名前なんだねるんるん」なんていう
楽しい会話のキャッチボールもありかな?なんて想像していた私の予想を
見事この医師は裏切り、まったくにこりともしない。

医師の外見は典型的なアメリカ人体型。
お腹がでっぷりしていて、ほっぺたはアンパンマン
体格のよい人物は、温和でよい印象を与えるのが常だと思うが、
この医師は、無駄な肉は顔にも腹回りにも余りあるほどついているくせに
私たちに振りまく愛想はみじんもないらしい。

一方、このマイケル先生の横に付き添う香港人の助手は、
非常に気さくな感じで、彼は、医師のいう言葉を、
わかりやすい英語で私たちに通訳するという立場を
合わせ担っているようだった。
シンプルかつ、スローな英語と、広東語の筆記。
そして、パントマイムでもするかのような
芸人並みのジェスチャーを交えて、いろいろと説明してくれる。

しかし、私には、それが素直によろこべない。
入室の際の第一印象が悪かっために、親切極まりないこの助手も、
人を小馬鹿にしているようにしか思えない。
大きく口を開けて笑みをこぼす彼の姿は、好意的なもののはずなのに、
その歯の表面にびっしりと染み付いた黒カビのような汚ればかりが
やけに目についてしまう。
ろくに歯も磨いていないのだろう…

この助手は一生懸命、私たちに迫真のジェスチャーを披露して
問いかけていたが、彼が説明している間も、
医師は、まったくにこりともせず、私たちの顔を見もしない。
多少なりとも自分自身の言葉で飼い主に説明しようという気持ちなど
この医師にはつゆもないらしく、直接助手へ語り、
助手を介して私たちに伝わることなど、その3分の1程度だ。
まぁ、私たちがネイティブに英語を理解できない以上、
これは仕方のないことではあるが…


anpanman.JPG



私はこの日、海外からペットを日本に入国させるための
必要な準備手順を記した「マニュアル書」の英訳版を、病院へ持参していった。
農水省動物検疫所のホームページからプリントしておいたものだ。
自宅で、その要所要所に赤ペンでアンダーラインを引いておき、
病院で、その部分を見せながら、
「マイクロチップをまず最初に入れ、それから狂犬病ワクチンを打ち、
その後、証明書に記入してほしい」
と言うつもりだった。

ところが、私がこのセリフを途中までしゃべっているのにも関わらず、
医師と助手はそれを制し、
香港のマイクロチップだけでは、日本には入国できない、
といったことを主張してきたのだ。
この日のために用意していた私のイングリッシュ台本は、
予期せぬ圧力により、最初の1行で早くもお蔵入りとなり、
頭のなかはあまりのショックですっかりまっしろになってしまった。


自分たちの病院には、
日本へ犬を連れて行ったことのある香港人のクライアント
今現在も通院している。
その香港人は日本語が話せるし、正しい手順をちゃんと知っているから、
その人物と連絡をとって確認しろ!

歯にカビを生やした気のよい助手と、
その横でどっしり椅子に腰をかけたアンパンマンがそう言った。


私は今回の予約をとる以前に、初・イングリッシュテレフォンの時点で、
電話のおばちゃんからこのクライアントのことを紹介してもらっていたし、
すでに連絡をとり話もきいていた。

本来なら、私はもうその人物と連絡をとった!と、主張すべきところなのだが、
私は医師と助手の言うクライアントというのが
さらに別人としてもう一人存在するのかと、なぜだかそう勘違いし、
特に何も言わず、黙っていた。
あとになって、同一人物なのだということがわかったわけだが…


その香港人のクライアントは、日本からISO規格のマイクロチップと
読み取り機を両方取り寄せて処置を行っている。
私だってそれは直接 話を聞いて知っていることだ。
そのうえで、成田の検疫所に電話をして
香港が採用するAVIDオリジナルのマイクロチップでも大丈夫か
問い合わせ、OKの確認を得た。

私は必死で、日本の空港には、AVIDの読み取り機がある、
ということを、声を振り絞って伝えたつもりだったのだが、
私の英語が通じていないのか、聞こえなかったのか、聞く気がないのか、
医師も助手も私の主張に対し何も答えてはくれない。

この病院の医師は、自分のクライアントと私の願い出た処置が違う
ということ自体が、もうすでに根本的な誤りだとでも言いたげな様子で、
私の持参した「マニュアル書」には一切目もふれず、
うちのクライアントが持ってきたマニュアルがあるから、
それをあとでコピーしてやると言う。

もちろん、この場に夫はいたが、夫自身がことの真相をちゃんと
把握していないのだから、ろくなフォローができるわけがない。
助手を通して聞く医師の質問に無難に答えるばかりで、
私の望む言葉を夫はまったく発さない。
日本の検疫所にはこの病院と同じ読み取り機があるということも、
日本に犬を連れてったという香港人のクライアントと私はすでに
連絡をとって話を聞いたということも、夫の留守中、苦労して得た情報はすべて、
私はメールで出張先の夫に伝えておいたはずなのに、
夫はそのことを全然覚えていないのか、
それとも、医師の言ってる英語がよくわかっていないのか、その両方なのか、
素直に医師側の言い分を聞いてるだけ。
冷静なのか、ただとぼけているだけなのかは知らないが、
もっとズバッ と言ってくれ!


結局医師は、香港のAVIDのマイクロチップを打っても、
日本に着いたらこれとはまた別に、
「IMAT I.D.」というマイクロチップが必要だとかなんとかいう
主張を曲げることはなかった。
だいたい、「IMAT I.D.」ってなんなんだ…
そう思いつつも、私はすでに自分自身が、
医師の言うことに聞く耳をもっていなかったので、
もうそれ以上聞くようなことはしなかった。

「IMAT I.D. Chip」 と医師は書いていたが、
ISO規格のマイクロチップのことだろうか?
そういえば、この病院では ISO(アイエスオー)という単語が
一度も聞こえてこなかったように思う。


そのまま、マイクロチップ&ワクチン前のコニクの健診が始まった。
持参しておいたコニクのおしっこを調べてもらったところ、
白血球の数値はわずかにオーバーだが、
今すぐ何とかしなければならないほどの大きな問題はないらしい。

私が腎臓は問題ないかと質問すると、再度尿の比重をテスト。
数値は許容範囲内とのこと。
触診にて、腎臓がすこし小さくなっているだろうと言われたが、
しかし、17歳という年齢からしてみれば、コニクはいたって健康といえるだろう。
これだけは、本当によかった。
コニクよ、えらいぞ!私はうれしい。。。

konichan9.JPG



そしてついに、マイクロチップとワクチンの処置となったわけだが、
医師は私たちに対し何の前置きも相づちもなく、
おもむろに注射器を1本、コニクの背中側の首もとにブスリと打った。
これから何をするとか、この注射器はなんだとか、一切説明することなく。

私はびっくりして、それは何だ!と叫ぶと、「ワクチン」と助手が答える。

「ノーノー!! ファースト、マイクロチップ!!」
私は激怒しながら、マイクロチップを先に打てと訴えたが、
助手と医師は口をそろえたかのように、
同時に打たなきゃダメだとかなんとか、どっちでも同じことだとかなんとか、
よくはわからないが、これもまたまったく相手にされず、
こんなやり取りをしてるうちにも、引き続きマイクロチップの注射が
プスッと有無を言わさず打ち込まれ、あっという間もなく
二つの注射器はその役目を終えたのだった。


まぁ、証明書上は、処置を行った日にちまでしか記載されないわけで、
時間単位での先行順位は明らかには表示されないし、
要は、狂犬病のワクチン接種時に
マイクロチップでの固体確認が行えたかどうか、ということが大事なのにすぎない。
しかし、飽くまでも、マイクロチップありきのワクチンなのだ!
マニュアルにだって、マイクロチップ装着後にワクチン! そう書いてある!
飼い主の心情を無視する、この医師のやり方は本当に許せない。
(証明書上問題なくても、やはり心配なので検疫所に連絡して相談。
とりあえず、まぁ大丈夫でしょうということだった。)



マイクロチップとワクチンの処置を終え、「フィニッシュ!」と医師が言った。
ちょっと、勝手に終わらせんな!
私は慌てて、この証明書に記入してほしい、と1枚の証明書を差し出した。
これもまた、農水省動物検疫所のホームページから
プリントして用意しておいたものだ。

ところが医師は、
香港政府の発行した証明書を取得してからでなければ駄目だ!と
あっ気なく私の懇願を打ち切りにし、
私が持参した農林水産省推奨の証明書はまったく見向きもしてくれなかった。
結局、今回の処置でもらえたのは、
診察カードに張られた狂犬病ワクチンのシールだけ。
なにもかもが、私の予想とは異なり、腑に落ちないの極地だった。
いくら調べつくしても、
実際やってみないとどうなるかはわからないものだ。
それがよくわかった。


私は言いたくはなかったが、コニクを抱いて「サンキュー」と言い残し、
診察室の外へと向かうと、
今回は、医師にも助手にもちゃんと聞こえたらしく、
きちんと返事をしてくれた。
しかし、いまさらそんな挨拶をもらってももう遅い。
私のテンションは、すでに救いようもないほどに奈落のそこへと落ちていた。


私たちが診察室を出てから少し時間を置いて、助手が待合室へと姿を現した。
彼は今後の病院での必要処置を紙に箇条書きにしてくれたらしく、
自分のクライアントから得たというマニュアルのコピーを添えて、
私たちに今後の段取りの説明をしにやってきたのだ。
しかしこのとき、夫はちょうど外で電話中。
助手は、夫がいなきゃ話できないね、とでもいうような苦笑いを私に発すると、
私には何も言わずに、診察室へとそのまま戻っていってしまった。

このとき、私がどれだけ悔しかったか、みじめだったか、
わかってもらえるだろうか。
もちろん、助手からの説明は、夫婦二人そろって話を聞くべきだ。
それは当然のことだしよくわかっている。
彼の判断は正しいし、悪意などこれっぽっちもなかっただろう。

でも、私は自分の存在を、これほど無力に感じたことはない。
私じゃ話にならない、そう言われているようにしか思えなかった。

この日のために、私がどれだけ時間を費やし、
どれだけの勇気をふりしぼり準備したか。
そして、どれほどコニクの身を案じていたか。
それなのに、そんな私よりも、結局は、英語力がものを言うのだ。
コニクのために大したこともせず、
出かけ間際までのんきに大河ドラマのビデオを見ていたような
はなくそだんご夫のほうが、私よりもずっと優先されたような気がした。

被害妄想と言っていただいて結構!
そう感じてしまったのだからしかたがない。
夫がはなくそなら、私はイジケ虫のふんころがしである。



夫が電話を終えると、それを見計らったように助手がそばにやってきて、
紙に箇条書きにした今後の病院での手順を説明してきた。
その紙を見ると、1ヵ月後にワクチン接種「must!(必ず!)」とある。
確かに、2回目のワクチンは1回目から最短で30日後から可能だし、
2回目の接種は帰国には必要不可欠だ。
しかし、3年間有効な香港での狂犬病ワクチンを、
いとも簡単に1ヶ月後と言いのけるその頭が腹にたつ。
診察中、コニクの年齢を聞いて、旅行は慎重に!水をたっぷりと!とかなんとか
言っておきながら、ワクチン接種に関するからだへの負担やリスクなど
なんとも思っていないようなその言いっぷりが、
なんとも合理主義的で偽善者ぶっていて虫ずが走る。

私が腹立ちながら、2回目の接種日などまだ決めていない!と言うと、
助手はキョトンとする。
夫が、まだ帰国する日は決まっていない、準備しているだけだ、
と丁寧に伝えると納得した模様。

さらに、この助手の書き出した手順を読むと、
相も変らず、マイクロチップは2つ必要、と書かれている。
香港で1個、日本で1個と。
またもや頭にきて、夫にこれはどういうことだと文句を言うと、
夫は温和極まりなく、低調に助手へと聞きにいった。

「香港のマイクロチップだけで大丈夫だということを、妻は日本に確認しています…」
といったようなことを夫は笑顔で言っていたが、
私は夫のその優しい口調がものすごく苛立たしく思え、
その中に割り込んで、助手に訴えた。

「日本政府は、香港のAVIDマイクロチップでOKだと言ったんだ!
 日本の空港には、あんたのとこと同じ読み取り機があるのっ!
 あたしゃ、日本政府に確認したんだよ!!」
(実際に確認したのは成田の検疫所。でも日本政府と言ったほうが説得力があるのでね)

私のものすごい形相に助手はさすがに恐れ入った様子で、
うちのクライアントに電話して聞いてみる…とだけ答えた。
まだ言うか!このカビっ歯野郎が!

日本人が、日本にペットを連れて帰る。
その日本人が、日本に確認したと言っているのに、
ここのお医者さまとやらは、日本に犬を連れて行ったことがあるという
単なる一例にすぎない、一香港人クライアントの言うことのほうを信用するらしい。

家に帰って、助手からもらったそのクライアントの正しいマニュアルとやらを
よく見てみたらば、私がプリントして持参して行ったマニュアルと
まったく同じものなのだった。
紙の大きさ、文字の大きさが違うだけ。
人を馬鹿にするにもほどがある。


夜になっても、悔しくて悔しくて涙があふれて眠れない。
これは、医師に対する悔しさでも、夫に対する悔しさでもない。
自分自身に対する悔し涙だ。
事細かに病院でのできごとを思い起こすと、
なぜあのときこう言わなかったのか、こう言ってやればよかったのに!と、
いまさらながら英語での表現が湧き水のごとく頭に浮かんでくる。
平常心でいられれば、ちゃんと自分の言いたいことが英語でも探せるのに、
いざとなると、緊張と興奮とで、何も気の利いた言葉がでてこない。
出てくるのは、わけのわからぬトンチンカンな途切れ途切れの英単語と
そんな自分に対する苛立ちばかり。
自分ひとりで勝手にてんぱり、
頭はまっしろ、息はつまり、足は宙を浮いている…

ふとんのなかで縮こまりながら、情けない思いでいっぱいで、
みじめな己の姿が何度も何度も頭をぐるぐる駆け回る。



翌朝は、泣きすぎてこんな顔だった。

tears.JPG

また欝(うつ)にでもなるかしら、と思ったが、どっこい今はそんなに落ちていない。
ブログの記事として書くにあたり、冷静にこの日のことを思い返してみると、
結局はすべて、自分自身が、医師や助手に対して
心を閉ざしてしまったことに原因があるのだ、ということがよくわかった。
私は、自分の英語力のなさと肝っ玉の小ささを、
病院側や夫に責任転嫁してごまかしているだけだ。


あぁ、この記事はなんとも恥じるべき文章か… 負け犬の遠吠えに他ならない。
私こそが、卑しき自己主張の塊だった。


文句ばかり書き連ねるというのは、なんとも虚しい作業だ。
さんざん、この病院の医師や助手、
それに愛すべき夫に対してまで文句をつづってきたが、
書けば書くほど、自分のアホさ加減がよくわかる。
文句を言うのは容易いことだが、それで満足しているようじゃぁ おしまいだ。
つまらぬ意地や見栄など捨て、
自分から相手のほうへ歩み寄らねば、何も始まらない…。




猫犬猫犬
いやぁ〜、長かったですねぇ〜。お疲れ様でした。。。

何はともあれ、とにかくコニクは
心配していた副反応を起こすようなことも無く
今まで通り、元気です。
コニクが無事なら、それだけで御の字なのだ。
それですべて良しとしよう! うん、うん。


posted by みこねこ at 12:04| Comment(10) | TrackBack(0) | 帰国の心得(検疫制度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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