抗体検査の証明書も無事入手し、コニクの検疫準備もしばらくはお休み…
かと思いきや、いろいろとまだやり残したことや確認作業がありまして、
気分的に落ち着かない日々を送っておりました。
まずは、アンパンドクターへ英文メールを送ること。
アンパンマンはコニクが装着しているAVIDのマイクロチップが
日本の検疫に通らないのでは、という大きな懸念を抱いています。
アンパンマンのこの懸念を消し去ってやらないことには、
私は安心して180日間の待機期間をコニクと一緒に過ごすことはできません。
それに何より、なんだかんだ言ってもアンパンマンはコニクの担当医!
アンパンマンがアレコレ言ってきたのは、コニクを思えばこそなわけだし、
なぜ私がAVIDのマイクロチップを選んだのか、
ちゃんとアンパンマンにとことん説明し、そして納得してもらわなければいけません!
アンパンマンには、安心して証明書にサインをしてもらいたい。
それが私の願いでもありますから…
というわけで、丸々一日費やして、アンパンマンへ英文メールを作成。
AVIDのマイクロチップは成田で問題なく読み取れること、
日本の検疫において、マイクロチップの登録は必要条件ではないこと、
このふたつを立証するため、私が検疫所と直接連絡をとり確認した
すべての情報を伝えるべく、事細かに、かなり長いメールを送りました。
「Dr.アンパンマンへ。血清送付の際はサンキューベリマッチョ!」と題していざ送信!
この一通のメールに私の思いがすべて投入されているのだっ!
今まで病院に何回かメールを送りましたが、すべて当日中に返事がきます。
今回、返事をくれとは明記しませんでしたが、
数時間後にちゃんとお返事をもらえました。
返信メールを開くの、かなり緊張しましたよぉ。
コニクの血清検査の結果報告を見るときよりドキドキしたかも…
なんて書いてあるだろ、怖いよ〜 と思いつつ、クリック。
わずか3行ほどの短い返事ではありましたが、
「すべてうまくいきそうだね。Excellent!(素晴らしい!)
そういうことなら、何も問題はないですよ。」
と、そこには書かれていました。
自分の説明を納得してもらえたのもうれしかったですが、
このExcellent(エクセレント)!が物凄いうれしかった…
しかもアナタ!ビックリマークつきですよ!!ビックリマーク

小学校の頃にもらった「たいへんよくできました」のハンコくらいの感激度でしたね♪
そんなわけで、こうして無事にアンパンマンとの和解が成立し、
アンパンマン劇場はとりあえず、いったん 幕を閉じたのでした。
これでスッキリ!あとはもう何も心配いらないわ〜と思いきや、
まだまだいろんなことが気になる気になる…
証明書の記入の仕方とか、ワクチンが本当に間違いなく不活化かどうかとか、アレヤコレヤ…
検疫所へ問い合わせ&確認メールを送る送る、送りまくる…
そして私はふと、突然、
マイクロチップが今もなお ちゃんとコニクに装着されているか、
マイクロチップそのものの番号に間違いはないか、
無性に気になって気になって、仕方がなくなってしまったのです。
もちろん、マイクロチップは病院で読み取ってもらっているし、
診察カードにはワクチン接種の証明シールと一緒に、
マイクロチップ番号が表示されたバーコードシールも貼ってあります。
このバーコードシールが示すマイクロチップ番号が間違ってるってことも、
先月読み取ったばかりのマイクロチップが読み取れなくなってるなんてことも、
絶対といっていいほど、ハッキリ言ってほとんどありえないことなんですが、
私は根っからの病的な心配性。一度気になりだすと止まりません。
万が一、読み取れなかったり、実際に入ってるマイクロチップの番号と
証明書に記載されてる番号が実は違ってたなんてことになったら、
日本に着いたと思いきや、180日間の係留ですわよ!
考えただけで恐ろしい…
お目目ギンギン! 全然寝れなくなっちゃいました。
そんなに心配なら、さっさと今すぐ行って確かめてこい!
ってなわけでして、行ってまいりましたよ病院へ。
もう当分アンパンマンの恐怖に怯えないですむんだな〜っと思ったそばからまた病院。
まぁでも、マイクロチップを読み取るだけだから、診察室まで多分入る必要もないだろうし、
カビッ歯くんから以前聞いた情報によれば、
今日はアンパンマンは休みなはず…
マイクロチップの読み取りだけしてほしい旨を病院に電話。
ドキドキしながらもコニクリュックを背負い、勇み足でいざ病院へ。
電話したときは、何やらバタバタ忙しそうだったのに、
行ってみたらすっかりお暇なご様子。
犬も猫も飼い主の姿も待合室にはなく、数人のスタッフが談話してます。
くつろいだ雰囲気にホッと一安心。病院の中へと入り、ネイホウ〜と挨拶。
私が来たことを知ると、電話でよく応対してもらっているジュリィちゃんが
すぐに診察室へ入り、スキャナーを持ってきてくれました。
コニちゃんをリュックから出そうとお尻を引っ張ったらウォ〜ン!と一吠え。
前回の採血を思い出したのかもね…
ジュリィちゃんが、AVIDの黒いスキャナー、そう、あの「ミニトラッカー2」を
コニクの首あたりにかざすと
ピッ!という音と共に瞬時にマイクロチップ番号がスキャナーに表示されました!
よしよし!確実にマイクロチップは入っている!そうだそうだ!当然だ!
さぁ次は番号の確認!!
私はより確実に番号を照合しようと、ジュリィちゃんに一緒にチェックしてくれるように頼みました。
ジュリィちゃんは一瞬、なんで私が?みたいな不思議そうな顔をしましたが
診察カードに貼ってあるバーコードシールの番号を彼女に見せると、
ゆっくりと私の隣でつぶやき始めました。
ぃいぃちぃ、ななぁ、ろっくぅ、じろぉ…
「数字くらいなら日本語で言えるわよ♪」という自負のあるジュリィちゃん。
私の真横からポツリポツリと聞こえてくる、変な番号に
私は集中して確認作業をすることができません。
一緒にチェックをお願いしたのは自分ではありますが、
今から思えば、一人でじっくり確認すりゃよかった。
しかも、つい自分も調子こいて広東語で読み上げてみたり、
余計なことをしても〜た…
後でまた心配にならないように、全身全霊、精神統一して
スキャナーで読み取った番号と、バーコードシールの番号が
確かに一致するか、確認せねばいけなかったのに!!
せっかく病院まできたのです。
一度のピッ!では満足できません。
一旦スキャナーの電源を切ったジュリィちゃんに、私は再度の確認を要求!
もう一度だけ読み取って!と頼み、2度目のピッ!をしてもらいました。
水戸黄門の印籠のようにスキャナーを面前に突き出すジュリィちゃん。
そしてそのスキャナーに表示された9桁の数字を、
私はひたすらじぃ〜っと見つめ、
念仏のように頭の中でその番号を繰り返しました。
こんな感じで、アンパンマンに会うこともなく、あっという間に無事、確認作業終了。
まぁ、マイクロチップを読み取っただけなんだから当たりまえですが。
帰り道は、すっきりルンルン

コニちゃん、よかったね〜!ちゃんと入ってるよ〜チップ。
これでしばらくのんびりできるねぇ、お疲れ様ねぇ〜
なんて言いながら、すっかり安堵の夢心地。
久々に、レッツ!コニクダァ〜ンスッ♪
がっ!
5分後には すでにまた不安になっている私… はやっ!
番号の一致をちゃんと確認したんだ!という自分の記憶が
なんだかあやふやなもののような気がしてきてしまって…
…そうなの。いっくら確認してもすぐ心配になっちゃうんです、私。
ガス閉めたかなとか、電気消したかなとか、鍵しめたっけ?とか
心配でたまらなくて外出できないって人がいるでしょ?
「強迫神経症」っていうのだそうですが、私もホント、そんな感じなんですよ。
出かけられないまではいかないけど、ガスとか電気とか何回も確認します。
帰国するときとか長く留守にするときは特にそう。
何度チェックしても安心できなくて、なかなか家を出られなかったりします。
数回見ただけじゃ、心配で。自分が信じられないというか、
自分のしたことに自信がないというか。
そんなわけで、帰り道半ばにして、
またもやコニクの皮下に埋められたマイクロチップの番号が
バーコードシールの番号、つまりは検疫で用いる証明書に記入した番号と
ちゃんと一致してるか気になりだしてしまった。
頭のなかで、ぐるぐる ぐるぐる、いろんな数字が駆け巡ります。
ホント、こりゃもぅ病気ですな。
まぁ、マイクロチップ本体の番号と、マイクロチップに付随している
バーコードシールの番号が一致してなかったら、
病院にとっても、マイクロチップ会社にとってもこれは大問題なわけで、
ハッキリ言って私が何度も何度も確認するようなことじゃないんでしょうけど…
もともと心配性なだけに、検疫に関することには
ホントーに胃が痛くなるほど神経ピリピリって感じですよ。。
なので私はこれを、「検疫心配症候群」と名づけたいと思います。