7月に突入しましたよ〜っ!!
いよいよ夏ぅっ!って感じですかね〜?
ということで、タイトル絵を夏バージョンに変えてみました♪
いかがでしょうか?
私はかなり!気に入っておりま〜す!! …って毎回言ってる気もしますが(笑)

私の腕枕で眠るコニちゃんです♪

アップだにゃっ!!
え〜とですね、また検疫関連の話になっちゃうんですがぁ〜
もう数日前のことになりますが、
コニクに施してきた今までの処置内容をすべて検疫所にメールで伝え、
無事、
「問題なし!」のお返事をいただくことができました。
これで安心して、180日間の待機期間を過ごすことができます。
今日でやっと27日が経過… まだまだ先は長いです…
これまでの処置内容を検疫所へ全部伝える前に、
コニクの狂犬病ワクチンが本当に
「不活化」で間違いないかどうか
ワクチンの製品名だけとりあえず先に確認メールを送っていたのですが、
実は、ここで
ヒヤリ とする出来事がありました。
日本の検疫において、狂犬病ワクチンは「不活化ワクチン」しか認められません。
「生ワクチン」ではダメです。
ワクチンが不活化かどうかは、検疫所に聞くより、病院で聞いたほうが確実だろうと思い、
私は病院で確認をとっただけで、
さらに検疫所にダブルチェックをするようなことはしていませんでした。
今思えば、これは非常に危険な行為でした…反省です。
コニクの受けた狂犬病ワクチンの名前は1回目がMERIAL社の「
Rabisin-R」
そして2回目がIntervet社の「
NOBIVAC RABIES」
2つのワクチン名と製造会社をそれぞれメールに打ち込み、
問題がないかの確認メールを成田検疫所へ送信。
絶対OKだと確信していた私は、そんなメールを送ったことすらすっかり忘れていたのですが、
その日の夜、さて寝るか〜と思ったときに、
あれ?そういえば返事来ないな…と思い出したわけ。
成田検疫所は特にメールの返事が早くて、いつも数時間で返信メールが届くのに、
今回に限ってまだ返事がこない…
その瞬間、私の心に一抹の不安が影を落としました。
まさか… ワクチンに問題があったのか…?
1回目のRabisin-Rは病院のスタッフのジュリィちゃんが「不活化」だって明言したし、
2回目のNOBIVAC RABIESに関しては、製造会社のHPで「不活化」なことを確認した!
生ワクチンなわけがない!
だって、香港で使われてる狂犬病ワクチンはみんな不活化だって
ジュリィちゃんも確かそう言っていたはず!
そう自分に言い聞かせつつも、いつものような即答の返事がこない成田の反応に
どんどん不安が大きくなっていきます。
いてもたってもいられず、ネットでいろいろ検索していると、
「犬連れ旅 掲示板」というサイトのこのページへ行き当たりました↓
http://www.awanda.net/bbs/mix_entry.php?id=2668そこにはこう書いてあります。
「獣医が不活化ワクチンだと言ったから安心していたのに、
検疫所からそのワクチンは認められないと言われた!」と。
つまり、不活化だという獣医の言葉を信用し、血清検査を済ませ、
いざ帰国!という段階になって検疫所に届出を出したところ、
そのワクチンは不活化ワクチンとは認められない、とダメだしを食らったわけです。
これを読んだ瞬間、「しまった!」と思いました。
マイクロチップにばかり気を取られ、
ワクチンに関して
ダブル・トリプルチェックをするのを忘れていた!
ワクチンを接種する前に、肝心の検疫所からも「不活化である」という確証を
得ておかなきゃいけなかったんだ…
私もつい最近知ったばかりのことなのですが、実は狂犬病ワクチンには、
「不活化ワクチン」と「生ワクチン」とはまた別に、
「遺伝子組み換えワクチン」なるものがあります。
MERIAL社の
Purevax Rabiesという製品です。
このワクチンには、皮膚がんを引き起こす原因となりうるアジュバンドが
含まれておらず、特に猫にとっては、
一番安全な狂犬病ワクチンとみなされているそうで
米国の多くの病院で、この遺伝子組み換えワクチンが使用されているらしいのです。
purevaxを接種していた猫ちゃんが、いよいよもうすぐ日本帰国だ!ということで
事前届出を検疫所に送ったところ、「不活化ではない」という理由で
すべての処置をやり直さなければならなくなってしまった
(日にちに換算してみれば、少なく見積もってもおよそ210日分!)という話は
以前よそ様のブログで拝見して知ってはいました。
私はそのとき、てっきり飼い主の方が「不活化ワクチンでなければダメだ」ということを
獣医に伝え忘れたために、遺伝子組み換えワクチンを接種されてしまったのかと
思っていたのですが、どうやら、実はそうではないらしいのです。
獣医に「不活化ワクチンを打ってください!」ときちんと伝え、確認したにも関わらず、
遺伝子組み換えワクチンを接種されてしまっている方がいらっしゃいます!
なぜそのようなことが起きるのか?
それは、米国において、purevaxを「killed=死滅ワクチン」
つまりは不活化ワクチンだと解釈している獣医がいるからなんだそうです。
獣医が「不活化だ」と言えば、それをそのまま信じてしまうのは当然です。
それ以上の確認を怠ったからと言って、それは決して飼い主のせいにはできません。
なぜなら手引書には、遺伝子組み換えワクチンに関することなど一切書かれていないのですから。
手引書には、「不活化ワクチンのみ認める。生ワクチンによる予防注射は認められない」
とあります。
ワクチンに不活化と生ワクチンとあるのは、一般的な飼い主でもわかるかもしれませんが、
遺伝子組み換えワクチンなんてものがあるなんて、一体どれだけの人が知ってるんでしょうか?
現に私は、そんなワクチンがあることを、今までまったく知りませんでした。
CDC(米国防疫センター)で調べると、
purevaxは「Rabies glycoprotein,
live canary pox vector」
と書かれてあり、「inactivated(不活化)」の部類には入っていません。
これをなぜ「不活化ワクチン」だと断言する獣医がいるのか、
ネット上の書き込みを読んだだけでは素人の私には理解できません。
purevaxが日本の検疫で認められないのは、遺伝子組み換え
生ワクチンだからなのか
それとも、生ワクチンではないが、遺伝子組み換えだからダメなのか、
その辺はあいまいな記述が多くてよくわかりませんが、たとえどちらであるにせよ、
purevaxを不活化ワクチンだと考えている獣医が米国にいる以上、
それは、日本の検疫所が認める不活化ワクチンと、
米国の獣医師が認識している不活化の定義に差があるということですから、
手引書において、ハッキリと明記する必要があると思います。
あ、話が先走ってしまいました…
ええと、そんな訳でして、これはアメリカでの話ではありますが、
私がコニクに接種させたワクチンも「遺伝子組み換えではない」とは言い切れません。
だって遺伝子組み換えワクチンの存在を知らなかった以上、そんな確認までできませんから。
検疫所からの返信メールはなかなかこないし、私の心臓はすでにもうバクバクです。
どうしよう… もしコニクのワクチンがホントは不活化じゃなかったら…!
あまりの恐怖に、電話で直接検疫所へ確認するなんてとてもできません。
私はとりあえず、ワクチンメーカーのHPをもう一度読み返すことにしました。
intervet社の NOBIVAC RABIES。
やはりちゃんと「inactivated vaccine(不活化ワクチン)」と書かれています。
そして今度は、MERIAL社のRabisin-Rを調べました。
こっちのワクチンに関しては、「不活化」だというジュリィちゃんの言葉をすっかり信用していたので
メーカーのサイトで確認していませんでした。これはかなりの手落ちです…
「MERIAL Rabisin」で検索すると、イギリスのMERIAL社のHPが一番にヒットしたので、
祈る思いでクリックしてみると、そこにはさっそく「Rabisin-R」の製品説明文が載っていました。
……… 1行目を読んだ瞬間、
心臓が止まりました。
「activated vaccine」と、そこには書かれています。
…… アクティブ?!
そんな… じゃぁこれは不活化じゃないんだ…!!!
「不活化である」という形容詞は「inactive(インアクティブ)」と表現します。
「in+active」 アクティブにインがついて「不活化」という意味になるのです。
でもこのサイトにはどこにも「インアクティブ」の言葉が見当たりません。
「in」のついていない、「activated vaccine」というたった2単語の言葉に
私は想像を絶するような衝撃を受け、ひどい悪夢でも見ているような気持ちでした。
係留ゼロを目指して、今まで頑張って準備してきたいろんな出来事が、
一瞬にして走馬灯のようにグルグル頭を駆け巡ります。
全部、やり直しなのか…?!
夫になんて言ったらいいんだ… という絶望的な脱力感。
そして何より、コニクに申し訳なくてたまりませんでした。
自分の不手際のせいで、年老いたコニクにまたしても
ワクチン接種と採血という多大な負担を与えなければならないんだ…
そう思ったら、本当に自分が情けなくて
もう何も言葉がでません…
そのまましばらくは放心状態が続いたわけなんですが、ふと、
待てよ… 「activated vaccine」なんて表現は聞いたことがないぞ…と思ったんです。
直訳すると、「活性化されたワクチン」ということになります。
不活化ワクチンのことを「inactivated vaccine=不活性化されたワクチン」とは言いますが、
生ワクチンのことを「アクティブ」とは表現しないはず…。
ましてや、遺伝子組み換えを「activated」とは言いません。
私はかすかな望みを抱きつつ、電子辞書をピコピコいじくりました。
そして、なんとなぁ〜く、そのHPの違うページをクリックしてみたのです。
今開いていたのは、たまたま検索エンジンでトップに表示されていた
MERIAL社HPの
犬のカテゴリー内でのワクチン説明文。
私はいったん
猫のカテゴリーへ行くと、
今度はそこからワクチン紹介のページを開いてみました。
す・る・とぉっ!!! あるじゃぁ〜ないのよぉぉぉぉ〜〜〜!!!
「inactivated」 の文字がぁぁ〜〜!
付いてるよ付いてるよぉ〜!
in ちゃんがっ!!
このワクチン説明文、「activated」と「inactivated」というこの一単語の違い以外
犬のページで見たものと全く同じです!
犬のカテゴリー内の説明であれ、猫のカテゴリー内の説明であれ、
「Rabisin-R」というひとつのワクチンを説明しているにすぎないわけですから、
つまりは、これは単なる
表記ミスに違いありません。
このときの喜びと言ったら、もう言葉にできませんね。あまりの安堵に泣いちゃいましたよ。
冷静を取り戻しつつ、私はこのワクチンに関する他のサイトの書き込みも確認しましたが、
やはりみな、ちゃんと「インアクティブ(不活化)」と説明されていました。
これでほぼ、コニクのワクチンは不活化で間違いないとは思ったのですが、
やはり検疫所からの返事がこないことには安心できません。
米国の獣医と同じように、メーカー側も遺伝子組み換えだけど不活化だと判断して
「inactivated vaccine」と表記しているのかもしれない! …そう思ったからです。
成田からの返事が待ちきれないので、他の空港の検疫所にも2箇所にメール。
それから数時間後に無事、
OKの返事が送られてきたわけなんですが、
返信メールが届いたときには、あまりの恐怖になかなかメールが開けませんでした。
目を
ギュッ とつぶって拝むような思いでクリックし、薄っすら目を開いて…
「不活化で間違いありません」という一文をその画面に認めたときには、
本当にホッとしました。
「activated vaccine」という文字を見たときの、あの恐怖と絶望感…
心臓が爆発するかと思うくらい、一瞬にして白髪になったんじゃないかと思うくらい
本当にショックでした。
多分、これで5年は寿命が縮まったと思いますね。
幸い、コニクのワクチンは不活化ワクチンに間違いなかったわけですが、
「これは不活化だから問題ない」という獣医の言葉を信用し、
いざ帰国という段階になって初めて検疫所から
「不活化とは認められない」と言われた飼い主の方の心情を考えると、
本当に気の毒で、涙がでそうです。
これはあまりにも、あまりにも酷な話だと思います。
一瞬とはいえ、「実は不活化ではなかった」という絶望感を身をもって経験した私には
もはやこれは他人事ではありません。
というわけで…
恐れ多くも、検疫所のHPへ懇願メールを送らせていただきました。
「遺伝子組み換えワクチンは認められない」という明確な一文を
手引書に加えてください!と。
自分の体験上の話ではなく、ネットの書き込みを読んで意見するということが
どれほど浅はかな行為かは重々承知していますが、
でも、実際に悲しい思いをした飼い主の方がいらっしゃることだけは確かだと思うのです。
なので、どうしても、黙って見過ごすわけにはいきませんでした…
これから検疫準備を始める方には、くれぐれもその処置ごとに
確実に検疫所の確認をとることを強くお勧めします。
もちろん、今現在 準備中の方にも。
獣医がなんと言おうと、現地や他国においては通用する事柄であろうと、
検疫所がダメと言ったらダメなんです。それが日本の検疫です。
飼い主の方々は皆、自分の愛するペットを12時間以内の係留で日本へ連れ帰ろうと
必死の思いで準備に取り組んでいます。
その思いが無駄になってしまうようなことがないよう、
切に願ってやまない私です。

起きたじょっ!!